乗り方&過ごし方 思わぬ駐車違反に要注意!必ず覚えておくべき駐車と停車のキホン
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  • 2018.11.06

思わぬ駐車違反に要注意!必ず覚えておくべき駐車と停車のキホン

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運転に慣れてくると、「ちょっとくらい大丈夫か」という気持ちで路上にクルマを停めてしまい、駐車違反を犯してしまう人が決して少なくありません。

駐車違反は交通を妨げる行為です。運転中に、路上駐車のクルマが多くて走りづらい、前方が見えにくくて怖い、といった経験をしている方も多いはず。駐停車禁止の指定がある場所はもちろんのこと、それ以外の場所でも路上にクルマを停める際はマナーを守らなければなりません。

そこで今回は、思わぬ駐車違反をしてしまうことのないように、駐車・停車のキホンから正しい駐車の方法、駐車違反に該当する例まで総復習。これを参考に、正しい知識を持って、正しい駐車を実践してくださいね。

そもそも「駐車」って何だっけ…?

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運転免許を持っている人は、「駐車」と「停車」の違いを教習所で習っているはず。

免許試験にもたびたび出題される、まぎらわしい駐車・停車の違いですが、これは駐車違反をしないためにも重要なポイントとなります。ここでもう一度、駐車・停車の違いを確認しておきましょう。

*駐車(道路交通法第2条第18号)
駐車とは、客待ち・荷待ち・5分を超える貨物の積み下ろし・その他の理由によって車両等が継続的に停止すること(人の乗り降りのための停止を除く)。または、運転者が車両等を離れ、ただちに運転することができない状態での停止が駐車に当たります。

つまり、クルマを離れていてすぐに運転できない場合はもちろん、車内にドライバーがいても、客待ち・荷待ちや人待ちで継続して停まることや、5分を超える荷物の積み下ろしなどは駐車です。

*停車(道路交通法第2条第19号)
停車は、上記の駐車に該当するもの以外で車両等が停止することを言います。つまり、人の乗り降りや5分以内の荷物の積み下ろし、クルマから離れる・離れない場合のいずれもすぐに運転できる状態での停止は停車に当たります。

駐車違反は2種類。クルマに乗っていても要注意

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駐車違反とは、読んで字のごとく、駐車してはいけない場所に駐車する行為。一般的に「駐禁」と呼ばれる場合もあります。この駐車違反には2つの種類がありますので、その違いを説明します。

■駐停車違反(非放置駐車違反)

駐停車違反(非放置駐車違反)は以前から規定されていた駐車違反です。法律で定められた駐車禁止場所・駐停車禁止場所に継続的にクルマを停めた場合、クルマを放置せず、すぐに移動できる状態であってもこちらに該当します。

駐停車禁止場所では停車させただけで違反となりますが、駐車のみが禁止された場所では基本的に5分を超えるまでは取締りの対象にならない場合が多かったため、かつては「5分までなら大丈夫」と言われることもあったのです。

■放置駐車違反

一方で、放置駐車違反は2005年6月に道路交通法の改正により、駐車違反取締りが強化されて駐車違反とされるようになったものです。従来の駐停車違反における定義では、駐車が禁止された場所でも、5分を超えなければあくまでも停車として扱われる場合が多くありました。

しかしこの新しい制度では、ドライバーがおらず、すぐにクルマを移動できない状態(=放置)であると見なされれば、時間に関わらずその時点で違反。警察官や民間の駐車監視員によって、確認標章(駐禁ステッカー・シール)が貼られます。

駐停車禁止場所・駐車禁止場所を再確認!

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駐車違反にならないためには、何より駐停車禁止場所・駐車禁止場所にクルマを停めないことが大切です。

駐停車禁止場所は危険な場所がメイン

駐停車禁止(駐車も停車も禁止)となっている場所は、単に停止したクルマが交通の妨げになるだけでなく、危険が及ぶ可能性がある場所が主となっています。

・駐停車禁止の標識・標示のある場所
・交差点や横断歩道・自転車横断帯
・踏切とその側端から10m以内、軌道敷内
・坂の頂上付近、勾配の急な坂
・トンネルの中
・交差点の側端や道路の曲がり角から5m以内
・安全地帯の左側とその前後10m以内
・バス・路面電車の停留所標識板から10m以内

これらが駐停車禁止場所。交通上の重要な場所や歩行者等が関わる場所、見通しの悪い場所などが含まれていることがわかるでしょう。

駐車禁止場所は交通や非常時の妨げになる場所

駐車禁止(停車はできるが駐車は禁止)の場所は、主に交通の妨げになる可能性の高い場所や、非常時にクルマが置かれていると支障がある場所などが指定されています。

・駐車禁止の標識・標示がある場所
・駐車場や車庫等の自動車用出口から3m以内
・道路工事区域の側端から5m以内
・消火栓、指定消防水利の標識設置・消防用防火水槽の取入れ口から5m以内
・消防用機械器具や防火水槽、これらの道路に接する出入り口から5m以内
・火災報知器から1m以内
・車両右側の道路上に3.5m以上の余地がない場所

細かい数字を覚えるのは大変ですが、消防や工事関係の場所は緊急車両や大型車が通る可能性があるため5m、通常のクルマが通る駐車場などは3〜3.5m、人が通る火災報知器周辺は1mといったように覚えるとよいでしょう。実際の路上では、こういった場所からは5m以上離れるようにすれば確実です。

こんな状況が駐車違反になるかも?

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・駐車禁止場所にクルマを止めて、少しだけクルマを離れる

コンビニやトイレ、荷物の配達などで、ほんのわずかな時間だけ、と思ってクルマを停めてしまい、駐車違反になるケースが多発しています。先にも説明した通り、5分以内でも「放置」になりますので、「ちょっとくらい大丈夫だろう」と思わないようにしましょう。

・車内にいるが運転できない状態

運転中、電話に出るためなどでクルマを停めた場合、すぐには運転できない状態にあるため、駐車禁止場所でもキップを切られる可能性があります。ながら運転はもちろんNGですが、停める場所にも気を配ることが大切です。

・路肩での駐車にも注意

駐車禁止場所でなく、右側の道路に十分に余地があれば駐車は可能です。しかし、路肩の駐車方法にも気をつけなければなりません。

歩道・路側帯のない道路や歩道がある道路では、道路・車道の左側に寄せて停めます。路側帯の幅0.75m以下の場所では車道の左端、0.75m以上の場所では路側帯に入って0.75m空けて停めることが可能です。

あわせて、駐車禁止路側帯・歩行者用路側帯といった路側帯の標示の違いにも注意しましょう。また、車道の交通の邪魔にならないようにと歩道に乗り上げてクルマを停める人もいますが、これはもちろん駐車違反になります。

もし駐車違反をしてしまったら?

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絶対に駐車違反をしないためには、駐停車の指定や行為が曖昧なときは路上にクルマを停めず、きちんと駐車場を探すことが大切です。

しかし、気をつけていてもうっかり駐車違反を犯してしまったり、やむをえない状況でクルマを停めたら駐車違反になってしまったり、という可能性がゼロではないことも事実。念のため、駐車違反をした場合の対応についても頭に入れておくと、慌てずに適切な行動ができるはずです。

駐車違反をすると、「確認標章」という黄色いステッカーがクルマに貼られ、警察に出頭すると違反の種類に応じて1〜3点の加算となります。普通車の場合、非放置での違反は10,000〜12,000円、非放置では15,000〜18,000円の反則金を支払う必要があります(駐車禁止場所か駐停車禁止場所かによって反則金が変わります)。

また、2006年の道路交通法改正からは、駐車違反車両の運転者がわからない場合、出頭がなければクルマの所有者が違反金を払う決まりになっています。反則金と同額の違反金の納付書が所有者に送られてきますので、通常はそれを支払えば対応は完了です。

出頭がない場合、点数は加算されないものの、違反を繰り返すとクルマの使用を制限されることになります。また、違反金を支払わないのも刑事罰・訴訟に発展する可能性も。基本的には駐車違反を犯さないことが大切ですが、万が一ステッカーが貼られてしまった場合は違反金をきちんと支払い、その後は違反することのないように努めましょう。

正しい知識で、正しい駐車を!

クルマに乗るうえで、駐車・停車の方法は必ず覚えておかなければならない知識のひとつです。駐車違反は単に違反金などが発生するだけものではなく、交通の妨げや、場合によっては危険が発生する恐れもあるもの。

ハンドルを握っている間はもちろん細心の注意が必要ですが、クルマを停めるときも適切な場所・方法を選ぶことが求められます。うっかり違反をしてしまうことのないよう、正しい知識を身につけましょう。

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