思わず発見 知るだけでもおもしろい!?これが日本の「酷道」だ!
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  • 2018.06.15

知るだけでもおもしろい!?これが日本の「酷道」だ!

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普段、何気なくクルマを走らせている「国道」。しっかりと整備された道で、特に不便なく運転している方も多いはず。

しかし、実はそのなかには「酷道」と異名をとる、通行が非常に困難な国道が各地に存在していることをご存知でしょうか?

なかには「これが本当に国道……?」と言いたくなるような道もあります。初心者はもちろん、ベテランドライバーでもうっかり入り込んでしまったら一大事。

今回は、そういった「酷道」がいったいどのようなものなのかご紹介します。危険が伴う道路である一方で、ロマンがあり、実際にマニアも多いジャンルですので、知れば意外に興味がわいてくるかもしれませんよ。

普通の国道とはひと味違う!酷道とは?

「酷道」とは、国道のなかでも道幅が狭い・険しいなどの理由によって、壮絶な状態となっている道のこと。文字通り、国道に“酷い道”という意味を掛けた言葉です。

そもそも「国道」というのは基本的に「一般国道」を指し、道路法によって定められた道路のひとつ。全国の主要地点を結ぶ幹線道路を構成する道路であり、経済・文化上において重要な都市を連絡する役割を持ちます。

それぞれの路線は一般的に『国道◯号』(または『国道◯号線』)と呼ばれ、「国道◯ROUTE」と書かれた国道番号の標識は、その形から“おにぎり”と呼ばれて親しまれています。

国道は現在、1〜507号が存在しており、全国で459路線。59〜100号は欠番となっています。

▲国道番号の標識

▲国道番号の標識

近年は特に、国道は重要な道路として整備されたものが多いなか、決して便利とは言えない走行困難な道路もいくつか存在し、そういった道は「酷道」として話題となるようになりました。

ちなみに、国道における道ならぬ道を「酷道」と呼ぶのに対して、都道府県道における同じような“険しい道”を「険道」と表現することもあります。

しかしマニアも多く、書籍やDVDが発売されているほか、なかには実際に走りに行ったり、走行中の映像を撮影して動画サイトなどで紹介したりする人もいます。

“日本三大酷道”はどこにある…?

主にインターネット上でしばしば取り上げられる酷道のなかには、「日本三大酷道」と呼ばれる国道があります。

日本三大酷道①:国道425号

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国道425号は和歌山県御坊市〜三重県尾鷲市を結び、紀伊半島を横切るように伸びる国道。道幅が狭く、ガードレールもなくクルマ1台がようやく通れるような道が続きます。

落石などの危険性も高い道で、シカやサルなどの野生動物も出没するような山間部。途中には集落もあるものの、迂回を勧める看板や、転落による死亡事故への注意を呼びかける看板も見られるような道です。

日本三大酷道②:国道439号

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国道439号は徳島県徳島市〜高知県四万十市を結び、複数の峠を越えながら四国を横断する国道。総延長は348.9kmに及びます。439という数字から“ヨサク”の通称でも知られ、テレビなどでも紹介されたことがある酷道です。

ほとんどがクルマ1台分の道幅となっており、深い山中にある道のため路面がコケ・落ち葉に覆われていることも。また土砂崩れなどにより、一部通行止めになることもある酷道です。

日本三大酷道③:国道418号

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国道418号は福井県大野市〜長野県飯田市を結ぶ国道で、“キングオブ酷道”とも呼ばれます。車両だけでなく人まで全面通行止めとなっている区間があり、現在では事実上の廃道となっています。

日本各地に見られるさまざまな酷道

道路上を川が流れる!国道157号

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石川県金沢市〜岐阜県岐阜市を結ぶ国道157号は、本州でも指折りの酷道。“落ちたら死ぬ!!”というインパクトの強い警告の看板があることでも有名です。

冬季の閉鎖期間が長く、ほかの時期でも土砂崩れなどにより規制がかかることの多いこちらの国道。道の狭さや急カーブはもとより、「洗い越し」と呼ばれる道路上を横切る川が存在する驚きの国道です。

階段国道が名物に。国道339号

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国道339号は、青森県弘前市〜同県津軽外ヶ浜町を結ぶ道。その北部、津軽半島の最北端にある竜飛岬にあるのが「階段国道」です。長さ388.2m・高低差70mで段数362段の階段があり、もちろん歩行者専用道路。

この階段国道は日本唯一の存在です。一時は国道からの除外も検討されたこともあったものの、現在では観光名所として多くの人が訪れるスポットになっています。

アーケード内を通過する!?国道170号

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国道170号は、大阪府高槻市〜同県泉佐野市を結ぶ道。「外環(そとかん)」と呼ばれる新道と旧道がありますが、旧道の一部が「アーケード国道」となっています。この道は「サンロード瓢箪山(ひょうたんやま)」という人通りの多い商店街となっており、7〜20時の間は歩行者天国。

この道は、もともとアーケードがあった道が国道になったそう。また、アーケード国道は国内有数のものであり、ほかには長崎県長崎市の国道324号もアーケードを通過する区間があります。

点線で示された道なき道。国道291号

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階段国道やアーケード国道などを紹介してきましたが、酷道のなかには「点線国道」と呼ばれるものもあります。その多くはクルマでの通行ができず、登山道のようになっている道です。そのひとつが、群馬県前橋市〜新潟県柏崎市を結ぶ国道291号。

この県境にある清水峠は明治時代に馬車が通行する国道として開通したものの、自然災害を繰り返し、トンネルなども崩れてしまいました。現在では人さえも踏破できないような道となっているものの、今もなお国道として指定されています。

きつい坂や石畳がある歴史深い道。国道308号

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国道308号は、大阪府大阪市と奈良県奈良市を結ぶ道。この国道は酷道として知られる一方、江戸時代に旅人が利用した歴史ある道でもあります。石畳の残っている場所もあり、週末にはハイキングをしに訪れる人も。

クルマがすれ違うには厳しい道幅もひとつの特徴ですが、何より勾配が驚異的。暗峠(くらがりとうげ)という場所にはまるでスキー場のような最大傾斜度31%の坂道があり、これはクルマが通れる酷道で日本一と言われています。

こんな酷な道が日本にあったとは…!?

実際に走行するとなればまた話は別ですが、知れば興味深い「酷道」。単に走行が難しい道というだけでなく、実はさまざまな特徴や生まれた背景があります。普段、当たり前のように使っている道路も、どこかで今回紹介したような酷道につながっていると考えると、なんだか不思議な気分になりそうです。

酷道を走ろうという方はあまりいないと思いますが、身の回りの道路にも走行が難しい場所が潜んでいる場合は実際にあります。道路の難易度に関わらず、いつでも安全運転を心がけて楽しくドライブしてくださいね。

*記載している内容は取材時のものです。
*酷道の走行は大変危険です。酷道の走行を勧めるものではありません。
*マップ上の地点は該当の国道を示すものであり、酷道と言われる区間を示すものではありません。
*施設情報等は変更になる場合があります。ご利用の際は、事前にご確認の上お出かけください。

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