思わず発見 ハイドロプレーニング現象、スタンディングウェーブ現象…?タイヤ点検の重要性
  • 思わず発見
  • 2019.02.12

ハイドロプレーニング現象、スタンディングウェーブ現象…?タイヤ点検の重要性

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みなさんは「ハイドロプレーニング現象」と「スタンディングウェーブ現象」について、しっかり理解していますか?

これらはクルマを運転するうえで十分に注意すべき現象であり、運転免許の試験にもたびたび出題される重要なワードでもあります。そして、これらは大きな事故を招く可能性があるため、言葉だけでなく対策や対処法まで知っておくことが大切です。

ハイドロプレーニング現象・スタンディングウェーブ現象はどちらもタイヤにまつわるトラブルですが、きちんと点検を行うことでリスクを減らすことが可能です。安全で快適なドライブを実現するために、ぜひ覚えておきましょう。

ハイドロプレーニング現象とは

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「ハイドロプレーニング現象」とは、濡れた路面を走行する際にタイヤと路面の間に水の膜ができ、ハンドル操作やブレーキが効かなくなる現象。「アクアプレーニング現象」や「水膜現象」とも呼ばれます。

路面に水が溜まっている場合、通常ならタイヤの溝を通して排水し、路面を確実にグリップすることができています。しかし、走行スピードが速いと排水が追いつかなくなり、タイヤが水の上に浮いているような状態となってしまうのです。

その結果、タイヤが水の上を滑り、クルマはコントロールを失います。少しでもハンドルやブレーキを制御できなくなる事態がいかに危険かは言うまでもないでしょう。

ハイドロプレーニング現象は走行スピードが速いほど発生しやすくなり、80km/h以上で走行することの多い高速道路では発生リスクが高まります。ただし、30km/h程度で走行していても発生する可能性があるので油断は禁物です。

ハイドロプレーニング現象が起きたらどうする?

ハイドロプレーニング現象はタイヤが水の上に浮いてしまう以上、どうしてもクルマの動きをコントロールすることはできません。

そのため、もしハイドロプレーニング現象が起きた場合は、“何もしない”のが基本的な対処法です。慌てて急ブレーキを踏んだり、ハンドルを切ったりせずに、タイヤが接地してコントロールが回復するのを待ちましょう。

一般道では場合に応じてクラクションを鳴らして危険を周囲に知らせることで、被害を減らせる可能性があります。とにかく、クルマが水に浮く感覚があっても慌てずに行動することが大切です。

ハイドロプレーニング現象を防ぐには?

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ハイドロプレーニング現象の対策は、なるべく発生しないような運転を心がけることが第一です。

水が溜まっている場所ではスピードを抑えて走行し、わだちなど水が溜まりやすい場所を極力避けるようにすることで、ハイドロプレーニング現象の発生リスクを減らすことができます。

また周知の通り、雨の日は視界が悪くなり、雨が降ったあとの路面でも制動距離が伸びてしまいます。水が溜まっている場所以外でも、普段以上に注意を欠かないようにしましょう。

あわせて、タイヤの状態を適正に保つことも非常に重要です。磨耗でタイヤの溝が浅くなったり、劣化してヒビが入ったりしていないか、空気圧が適正になっているか、定期的に点検しましょう。雨に強いタイヤなどもおすすめです。

スタンディングウェーブ現象とは

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「スタンディングウェーブ現象」とは、走行中にタイヤの接地面より後ろ側の部分にたわみが発生し、波打つように変形する現象です。そのままの状態で走行し続けると、タイヤが異常発熱して最終的にバースト(破裂)する場合があります。

スタンディングウェーブ現象は、タイヤが変形していても接地面にはあまり影響がないため、ドライバーは気づきにくいというのが恐ろしいところ。少しずつ空気が抜けるパンクと違って瞬時にタイヤがバーストし、コントロールを失って重大な事故を引き起こすケースもあります。

スタンディングウェーブ現象には、タイヤの空気圧が深く関係しています。タイヤは車体を支える重要な部分。常に負荷がかかって少し潰れた状態になっています。

しかし、タイヤの空気圧が低いと潰れた部分が大きくなり、たわみが増えて高速走行時にタイヤが波打つ状態になってしまうのです。また、積載量が多すぎる場合もたわみが増えるため、スタンディングウェーブ現象が起こりやすくなります。

スタンディングウェーブ現象が起きたらどうする?

先に説明した通り、走行中にスタンディングウェーブ現象が起きていることを察知するのは困難です。異変を感じたときにはもう遅い、ということも少なくないようです。

万が一、走行中にタイヤがバーストした場合は、急ハンドル・急ブレーキを避けて速やかに減速し、クルマを路肩に寄せて停車させます。通常のパンク時と同様ですが、焦らずしっかりとハンドルを握ってクルマをコントロールすることが大切です。

バーストにまで至らなくとも、もし走行中に違和感を覚えたら、迷わずクルマを安全な場所に停車させ、空気圧などタイヤの状態をチェックするようにしましょう。そのまま走行するのは危険ですので、自分で対処できない場合はロードサービスなどに依頼します。

スタンディングウェーブ現象を防ぐには?

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スタンディングウェーブ現象を防ぐためには、タイヤの空気圧を適正に保つことが最も有効な対策となります。

スタンディングウェーブ現象は高速走行時に起こりやすく、特に高速道路でタイヤがバーストすればより大きな事故になる恐れがあります。高速道路を走る前には、ガソリンの給油がてら空気圧をチェックするとよいでしょう。

また、普段より人・荷物を多く載せる場合も要注意。いつもは問題なくても、積載量が増えればタイヤのたわみが増えてスタンディングウェーブ現象を引き起こす可能性があります。

タイヤの空気圧は、クルマのドアなどに記載されている数値を基準にしましょう。以前なら、高速道路を走る際は空気圧を高めにするのが一般的でしたが、最近ではタイヤの性能が向上しているため、基本的には指示通りの数値で問題ないとされます。

空気圧を点検する際は、トラブルの要因になるタイヤの劣化や損傷などもあわせてチェックするとよいでしょう。

定期的なタイヤの点検でリスクを減らせる!

タイヤのトラブルといえば第一にパンクを思い浮かべますが、今回解説してきた「ハイドロプレーニング現象」と「スタンディングウェーブ現象」も、運転するうえで必ず知っておきたい知識です。

どちらも高速走行時に発生しやすく、深刻な事故の要因になりうる危険な現象。しかし一方で、これらは小まめなタイヤの点検や走行時の心がけ次第でリスクを大きく減らすことができます。

タイヤの点検方法や、不備が引き起こす危険についてきちんと理解し、いつでも安全で快適なドライブができるようにしておきましょう。

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