思わず発見 ミドリムシや海水が燃料に!?イマドキのエコカーはすごい!すばらしき低燃費の世界
  • 思わず発見
  • 2016.12.26

ミドリムシや海水が燃料に!?イマドキのエコカーはすごい!すばらしき低燃費の世界

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日本発祥のハイブリット車が一般家庭に普及しはじめて、はや20年が経とうとしています。環境問題が叫ばれる中、低燃費車は大きな注目を集め、その人気はとどまるところを知りません。

ハイブリット車は、世界のエコカーブームの火付け役と言っても過言ではないでしょう。これを皮切りに、次々とエコカーが開発されはじめました。新しい燃料や新しいエンジン、自動車の技術は飛躍し続けています。

環境省の調査によると1995年の乗用車平均燃費は、およそ12km/ℓ。現在、ハイブリット車の燃費は、30km/ℓを超える車種も多く、約20年前の平均燃費と比べ、格段倍に伸びているのです。

では、進化しづつけるエコカーは、今後、どんな発展を遂げていくのでしょうか。最先端の技術をご紹介していきたいと思います。

災害時、電気供給という役割。未来のクルマは人を運ぶだけにとどまらない

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政府が力を入れている自動車の先進技術、FCV。これは主に水素を燃料にして走ります。

簡単に仕組みを説明すると、水素と酸素を合わせて電気を生み出し、これをエネルギーとしてクルマを動かします。その時に排出されるのは水蒸気だけ。これは、水に電気を通すことで水素と酸素に分解する、水の電気分解の仕組みを逆にしたもの。

この燃料電池であれば、水素を補給すれば半永久的に発電することが可能で、航続距離も電気自動車よりも長いため、未来のエコカーとして注目を集めています。

そしてFCVは、自動車としての役割だけでなく災害時の電気供給にも期待されています。例えば電気自動車は、直接電気を補充しているため、貯めている電気がなくなってしまえばそれまでです。ところがFCVであれば、自動車のタンクに水素を補給すれば、空気と反応して電気を生み出してくれるのです。

つまり、FCVは発電機としての役割も果たすことができ、災害時の電気供給に一役買ってくれると期待が高まっています。

ミドリムシで空を飛ぶ!?バイオ燃料の新参者“ミドリムシ”がジェット燃料になる

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バイオ燃料に新たな注目株が登場しました。それがミドリムシです。

再生可能な生物由来の有機性資源(バイオマス)を原料にして作られるバイオ燃料。トウモロコシが有名ですが、ミドリムシは独特のメリットを持っています。

ミドリムシを燃料にすることの特徴は、二酸化炭素の排出を減らせること。ミドリムシは、二酸化炭素を吸収し光合成を行っています。そのため、燃料として二酸化炭素を排出してもその分は、光合成の時に吸収したものとしてカウントされるため、実質排出されていないとされるのです。

また、ミドリムシはトウモロコシなどと異なり栽培するのに農地を必要としません。

そのため、人々の食生活に影響を及ぼさないことが大きなメリット。さらに、現在のバイオ燃料の中では、敷地面積当たりから抽出される油脂生産量が高く、効率的に燃料を作ることができることから大きな注目を集めています。

また、東大に本社を構えるユーグレナという会社が、2018年にミドリムシをジェット燃料とすることを目標として開発をしています。

ジェット燃料は軽いほうが良く、ミドリムシから精製されるオイルは現在のジェット燃料よりもはるかに軽く、ぴったりな素材。

すでに自動車の燃料としては使われているので、2年後、ミドリムシで空を飛ぶことになるかもしれませんね。

熱効率を40%から60%まで伸ばし、倍の燃費向上に成功した新型エンジン

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昨今のエコカーは、ガソリンではない代替物を燃料にして燃費を抑えるのが主流です。しかし、ここで紹介するのは、エンジンの構造自体を変えることによって燃費向上を目指すというアプローチ。

このエンジン開発の第一人者が、早稲田大学理工学術院の内藤健教授。今、内藤氏の研究に世界が注目しています。

燃費を上げるためには、熱効率つまりいかに無駄なくエンジンが熱エネルギーを使えているかが鍵となります。現行のエンジンは熱効率が最大で40%ほどで、低速やアイドリングの状態では20%まで落ち込んでしまいます。ガソリンを使う自動車が開発されてからおよそ130年、このエンジン構造は変化しませんでした。

しかし、内藤教授が進めているエンジンの構造では熱効率を60%まで上げることが可能。熱を今までよりも効率的にエネルギーに変え、燃費が向上するのです。その結果、燃費を倍まで伸ばすことができるとのこと。

参考資料:早稲田大学 内藤教授 研究資料

まだ課題が残っているものの、5〜10年後に実用化を目指して開発が行われているそうです。これが実用化されれば、ハイブリット車と併用することで、今では想像できないほどの低燃費が実現されるでしょう。

海から燃料補給? 自動車の概念を覆す驚きのエコカー

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地球の約7割を占めている海。この海水を燃料にすることができるかもしれないクルマが、2014年のジュネーブモーターショーで発表されました。発表したのは、リヒテンシュタインに本拠地を置くNano flowcell社。このクルマは厳密に言うと、塩水(金属が溶けた水溶液)を利用し、液体電池で走ることができるとのこと。

注目すべきはそのスピードです。最高時速は380km。さらに停止した状態から時速100kmに到達する時間はなんと2.8秒を記録。ちなみに日本が世界に誇るスポーツカー、日産GT-Rは2.7秒。世界トップクラスのスピードと加速力を兼ね備えているのです。

スーパーカーに見劣りしないかっこよさ。ドアはガルウィングとあってデロリアンのような出で立ち。実際にヨーロッパの道を走行することができ、実用化されつつあります。日本に輸入され、近い将来、海辺で燃料補給するクルマの姿を見ることができるかもしれません。

参考動画

進化し続けるエコカーは、ガソリンではない燃料が鍵になっている

ハイブリット車は、従来のガソリンと電気を併用して走行します。電気という新しい燃料を追加することで大幅に燃費を向上させ、従来のクルマの概念を変えました。そして現在は燃料が電気だけから、水素と電気という新しい仕組みのクルマへと、次々に変化してきています。

今回紹介したミドリムシや塩水などの新しい燃料が、次世代のエコカーの鍵として脚光を浴びています。さらに進化を遂げれば、近い将来空気や海水などが燃料となり、環境に負荷をかけずにクルマを楽しめるようになるのかもしれません。

発達し続けるエコカーの今後に注目です。

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