思わず発見 人生が変わる!素晴らしきクルマ好き達の世界。大学で密かに話題の「自動車部」って何だ?
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  • 2016.08.26

人生が変わる!素晴らしきクルマ好き達の世界。大学で密かに話題の「自動車部」って何だ?

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大学には、数多くのサークルや部活があります。その中には「この部活(サークル)って何しているんだろう?」と首をかしげてしまいたくなるような、変わったものも少なくありません。

自動車部もその中のひとつ。その存在さえ知らない人が多いと思います。

今回は、そんな謎に満ちた自動車部について、都内の某私立大学自動車部に4年間在籍していたI山さんにお話を伺ってきました。知られざる自動車部の魅力とは?

自動車部を知っているかどうかで、あなたの人生は変わります!

実は由緒正しい体育会?クルマをいじって大会にも出場します!

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ー自動車部ってどんな活動をしているのですか?

I山さん:まず、自動車部の活動を簡単に説明しますね。おもな活動内容は大会に向けてクルマを作ることです。平日1日ミーティングで、土日のどちらかが活動日になります。

活動日に車を整備し、大会が近くなったら練習が追加される感じ。大会の数はそれほど多くはないので、ほとんどクルマを整備している時間ですね。

それからこれを言うとみんな驚くんですけど、実は自動車部って体育会に属している部なんですよ(笑)。

ーえ、そうなんですか!?

I山さん:はい。れっきとした体育会です。だから部内ではそこまででもないですが、OBとの上下関係はやはり厳しいですよ。

話を戻して、活動のことをもう少し詳しく話します。大会に出るクルマは安く仕入れ、それに社外品の部品や塗装などの改造を施し、大会までにクルマを作り上げます。使用するクルマは”ホンダ シビック”がメイン。街でよく見るタイプのクルマですね。

友達にこうした活動内容を話すと「楽そうだね!」ってよく言われますが、実は大変なんです……。

というのも、クルマの整備と一口に言っても、競技車と移動車(人を乗せるものと車を乗せるものの2つ)があり、自分たちで車検を通すので整備だけですごく手間がかかります。

加えて、大会が近くなり練習が始まると、競技車はたった1日の練習だけで必ず直すところが出てきます。 当然、1日では直せないことが多いので 大会前は恐ろしく忙しいんです。練習が終わってクタクタになった後に、クルマを直し始めますからね。

ーやはり体育会だけあって、体力が必要なんですね。

I山さん:そうなんですよ。だてに体育会を名乗ってないです(笑)。あと、大抵の自動車部は慢性的に金欠で高速代がないので、大会のための練習場までは、クルマで3〜4時間かけて下道で移動します。

テクニックも運転技術だけ上手ければ成り立つようなものではなく、入念な準備と設備、さらにお金も必要なので、あらゆるところをシビアに求められる世界でもありますね。

運転技術ひとつ取っても、大会の種目によって求められる技術も知識も変わってきます。やらなければいけないことがたくさんあって、本当に大変なんですよ。

土埃を巻き起こしてダートを疾走!テレビでしか見たことがないドライビングを体感できる

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ーう〜ん、なんだか運動部なみにハードですね。大会では何を競うのでしょうか?

I山さん:大会の種目は、大きく3つに分かれます。

1.ジムカーナ…広場にランダムでコーンが置かれ、そのコーンを通り抜けながらタイムを競うタイムトライアル。コースは大会の朝に掲示されます。平均速度はおよそ90〜100km/h
 
2.ダートトライアル…ルールは基本的にジムカーナと同じ。ただコースは舗装されていない砂利道や泥道を使用。ダート(未舗装)だからこそ巻き起こる土煙が見どころ。平均速度はおよそ100〜110km/h
 
3.フィギュア…簡単に言うと、地面に張られているロープの中の限られた空間内でクルマを動かして技術の正確さを競う種目です。単純に速く走る、というよりは駐車の正確さなど、クルマの運転の総合力を競う種目です。上記2種目では、自分たちで作ったクルマを持って行くのに対し、フィギュアではクルマは各大会が用意。クルマは小貨物(トラック)と乗用車の2つがあり、全日本では事前にコースとクルマが指定、全関東では当日発表されます。

いずれの種目も全日本と全関東の2つの大会で開催され、全日本には連盟に加盟している部なら出場できます。

ー全日本とか全関東とか、なんだか気合いが入っていてレベルが高そうですね…もっと気軽に出場できる大会はないんですか?

I山さん:もちろん、ありますよ。

・6時間耐久レース…その名の通り、6時間耐久でレースを行います。1チーム10人まで参加可能。
 
・エコドライブチャンピオンシップ…環境省が主催している大会です。全チームが同じ条件、車両で約50kmを1時間かけて、いかにエコで走れるかを競います。こちらの競技ではなんとあの鈴鹿サーキットを走ることができます!

土煙を巻き上げながらハンドルを切ってドリフトをかましたり、6時間耐久でスピードを競ったり、プロのレーサーが走っているサーキットを走れたり。テレビや雑誌でしか見られない世界が体感できるのは、自動車部ならではの醍醐味ですね。

上手くなって自分で直せて、数万円でクルマが買える!?自動車部の知られざる魅力

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ーなんだか大会に出場したくなってきました!もっと自動車部の魅力、教えてください!

I山さん:まずは自動車に関する知識がつくこと!

部で持っているクルマの車検を通すくらいなので、基本的な修理は自分でできるようになります。クルマは大学内に保管され、そこでクルマを直すので、授業後や合間にもクルマをいじることができます。気軽にクルマを整備する環境が整っているんです。

何よりもまちがいなく、車の運転技術は相当上がります!特に”フィギュア”では、駐車の技術がとても磨かれるので、自動車部以外の人に駐車で負ける気はしません。

ー運転うまい人ってモテるから、男子にとっては見逃せないポイントですね。でも、そもそもクルマの免許って大学に入学してからとる人が多いですよね。それまでは入部できないんですか?

いえいえ、まだ大学に入りたてで免許を持っていない、という方も入部できます。実は自動車部の練習場は、公道ではないので免許がなくても運転することができるんです。(ただし、大会出場の際には免許は必須)

それに人よりも早く実際に運転することができるので、教習所に行ってもダントツに上達は早いですよ。

ーたしかにそれだけ運転していたら嫌でも運転技術が上がりますね(笑)。I山さん自身、自動車部に入って何が一番変わりましたか?

I山さん:技術や知識はもちろんですが、「自動車に乗る」というハードルがめちゃめちゃ下がったことですね。クルマの整備工場や開発に携わる技術者にならない限り、おそらく人生でここまで自動車に関わることはないと思います。クルマに乗る、ということが自然なこと過ぎて自分でクルマを買う人がたくさんいます。

世間一般ではクルマの購入を考えると、なんだかんだ100万円以上かかるんだろうな……と躊躇する人が多いかもしれませんが、自動車部に在籍していれば、安いクルマに関する情報がたくさん入ってきます。

私が知っている中で、一番安くクルマを購入していたのは軽自動車で8万円(笑)。運転も上手になるうえに安く手に入れることができ、さらに壊れたら自分で直せてしまう。

だからみんなクルマを買っちゃうんですよ。人によりますが、これは大きなメリットだと思っています。クルマがあれば行動範囲は一気に広がり、人生は変わりますから!

車に興味が少しでもあったら、ぜひ、自動車部をのぞいてみては?

ー最後にこれから自動車部に入ろうと思っている人、そして自動車部に興味を持った人に向けて、何かメッセージをください!

I山さん:自動車部は大変ですが、めちゃめちゃ楽しいです。運転の技術向上はもちろん、クルマに関わることの楽しさを味わうことができます。

自動車は日本を支えた産業でもあり、世界に誇れるものです。そんな日本でも昨今は、若者のクルマ離れが顕著で、自動車部も年々部員が少なくなっています。

自動車部はとことんクルマと親しくなれる、学生だけの特権です。社会人になったら、こんなにクルマに触れる機会はまずありません。

クルマ好きの学生さんはもちろん、クルマに興味がある、クルマってかっこいい!と思っている学生は、ぜひご自身の大学の自動車部を覗いてみてください!縦列駐車をさりげなく一発で決めたら、かっこいいでしょう?

*記載している内容は取材時のものです。 *イベントの開催情報や施設情報は変更になる場合があります。ご利用の際は、事前にご確認の上お出かけください。

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