思わず発見 高い品質の秘密は”おもてなしの心”にあり!アルパイン小野町工場に行ってみた【後編】
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  • 2016.10.07

高い品質の秘密は”おもてなしの心”にあり!アルパイン小野町工場に行ってみた【後編】

みなさんは”工場”と聞いてどんなイメージを持ちますか?

機械がたくさんあるところ?たしかに機械はたくさんありますが、それ以上に人の温かみがある、そんな工場を今回、見学させていただきました。

福島県田村郡小野町にある「アルパインマニュファクチャリング株式会社」。前回のレポートでは、通称「おもてなし工場」と呼ばれるこの小野町工場の秋山工場長にお話を伺いました。

今回は小野町工場の見学。最新の技術と”おもてなし”が共存する、この小野町工場内の様子を、お届けします。

笑顔、雰囲気、階段の手すり―。工場内の隅々に宿る”おもてなしの心”

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エントランスに入って最初に目に飛び込んできたのが、この「スマイルスキャン」。機械の前で笑顔になるとその笑顔のレベルが表示されます。試しに秋山工場長の笑顔をスキャンすると……?
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なんとスマイルレベル99!これには編集部全員が驚きです。しかし、なぜこのようなシステムを作ったのでしょうか?

秋山工場長:”おもてなし”をテーマに工場づくりをしていくにあたって、笑顔がとても大切だと思っていました。そこで発案されたのがこのスマイルスキャンなんです。

従業員に笑顔を意識してもらうためというのもそうですが、工場見学に訪れた子どもたちと一緒にゲーム感覚で楽しんでもらっています。笑顔はホルモンの分泌を助ける働きがあると言いますし、この工場に関わった全ての人に笑顔になってもらえるよう設置しました。

また従業員に関しては、この得点が80点以上じゃない場合、工場への入室を禁止にしようかと考えています(笑)。それくらい、笑顔を大切にしたいんです。

早速、工場長のおもてなしへのアツい想いを聞くことができました。確かにこのシステムは子ども達に人気が出そうですね。工場内を見渡してみると、他にもいたるところにおもてなしの心がありました。

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トイレへ続く廊下にひまわりの造花。階段にはバリアフリー化された手すりが設けられています。なぜここまで徹底しているのでしょうか?

秋山工場長:工場って、機械が多いのでどうしても無機質な印象があると思うんです。しかし、この小野町工場は”おもてなし工場”として、なるべくそうした無機質に感じるところを排除して、あたたかみのある場所を目指しています。

たとえば、バリアフリーにしてある手すりも、工場見学をされる高齢の方を配慮して作りました。この波線のような特有の形は、高齢の方が上るときは「手すり」として、下るときは「杖」の代わりとなるんです。

工場内部に潜入!カーナビの中枢が製造されるまで

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いよいよ工場の内部にやって来ました。何やら大きな機械が立ち並ぶこのエリアは、一体何を製造しているのでしょうか?

秋山工場長:ここは、カーナビの中枢である電子部品をプリント基板へ実装する、通称SMT(Surface Mount Technology)を扱うエリアです。

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基盤に細かいゴミなどが付かないよう細心の注意を払いながら、電子部品の固定、及びクリームハンダを塗布していきます。最も小さい部品はなんと0.3mm。この基盤の上にかなりの数の電子部品が実装されています。

そして、できあがった基盤がコチラ!
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まだハンダ付けされていない右側に対し、左側は綺麗に部品が接着されています。工場の大きな機械によって、0コンマ何ミリの細かい電子部品を正確にハンダ付けされるそうです。

続いて案内されたのは、なんとロボットと人間が共同で作業をしているエリアです。

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その主役がこちらの白い手のような形をしたロボット。その名も……?

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「造っ太郎くん(つくったろうくん)」!この造っ太郎くんは、決められた位置に決められたものを置いていく、シンプルなロボットです。

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造っ太郎くんのおかげで、ハンダ付けした基盤は、さらに次々と新たな部品が加えられ、正確に組み立てられていきます。このようにロボットと人が協働しながら、工程が進んでいきます。

若手×職人×ロボット!三者三様の個性が融合し開発されるアルパイン主力商品『BIG X』

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次にアルパインの主力商品『BIG X』を作っているエリアへ。

『BIG X』に関する情報はこちら
 
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主力商品の製作ということもあり、多くの人が現場で仕事をしていました。この中にはベテランの職人さんに混じって、今年の新入社員も研修の一環として働いていました。今年の3月に大学や大学院を卒業したばかりの若者たちです。

秋山工場長:このエリアで新入社員に研修の一環として働いてもらっているのは、ひとつはわが社の技術力を結集して開発したメイン商品を知ってほしいため。でもそれ以上にこれまで『BIG X』の製造を支えてきた、匠と一緒に働かせるという狙いがあります。

若手には職人の技術を見てたくさんのことを学んでほしいし、逆に職人にも若手のフレッシュさや熱量を感じてほしい。ここでは多くのロボットも導入していますが、そうしたロボットも含め、若手も職人もそれぞれの持ち味や得意なところを活かして、より良い製品作りができればと願っています。

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こちらが『BIG X』の本体を扱うエリア。本体とディスプレイをドッキングさせることで、『BIG X』が徐々にその輪郭を見せ始めます。

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続いてデータやアプリのインストールに移ります。また、きちんと音が出るかどうか1台ずつヘッドホンで確認していきます。

人とロボットが適材適所で一緒に働き、チームワークを武器に仕事が進められるこのエリアに、興味深いものを見つけました。

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秋山工場長:多くの人が集まるこのエリアでは毎日日替わりで、みんなが元気になるメッセージを書き込んでいます。今日のメッセージは「明日は祭り!!がんばろう!!」(取材日は8/4)。明日はアルパイン夏祭りなので、みんな楽しみにしながら仕事をがんばっています。

ちなみにこのメッセージは、この春入社したばかりの新入社員が書いてくれました!こうしたちょっとした言葉がモチベーションとなって仕事により身が入るんですよ。

工場の隅々に宿る“おもてなし”の取り組みは、見学者だけではなく、従業員同士でもその心が実践されているんですね。

小野町工場の見学レポートはこれで全て終了です。秋山工場長をはじめ工場のみなさん、ありがとうございました!

*記載している内容は取材時のものです。
*イベントの開催情報や施設情報は変更になる場合があります。ご利用の際は、事前にご確認の上お出かけください。

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