知る楽しみ 近年人気のSUVってどんなクルマ…?定義や歴史から人気の車種まで徹底解説!
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  • 2018.06.08

近年人気のSUVってどんなクルマ…?定義や歴史から人気の車種まで徹底解説!

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近年、自動車業界において大きな存在となっている「SUV」。非常に人気のジャンルであるため、さまざまな場面で目にしたり、耳にしたりすることがあるはずです。

しかし、SUVとはいったいどのようなクルマのことを指すのでしょう。なんとなく「アウトドア向きのクルマ」といったイメージを持つ人も多いかもしれません。

そこで今回はSUVの特徴や歴史、人気の車種など、あまりクルマに詳しくない方でも分かりやすいように、その魅力を解説していきます。

最近では必ずしもアウトドアユースだけでなく、日常での使用においても活躍するジャンルとなっていますので、クルマの購入を検討している方はもちろんのこと、見た目が気に入っているけれどどんなクルマなんだろう? と疑問に思っている方も、ぜひこの機会にSUVについて学んでいきましょう。

SUVってどんなクルマ?

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自動車のジャンルのひとつである「SUV(エスユーブイ)」は、Sport Utility Vehicle(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)の略称。

それぞれの言葉は、

Sport=スポーツ
Utility=実用的な・万能の
Vehicle=車両・乗り物

を示し、SUVは日本語では「スポーツ用多目的車」と訳されます。

「スポーツ」というワードが入っていますが、スポーツカーのように自動車競技に使うクルマという意味ではなく、キャンプ、スキー・スノーボード、サーフィン、釣りなどのアウトドアスポーツやアクティビティに向いているクルマというニュアンスです。

Sportには“娯楽・気晴らし”といった意味もあることを考えると、アウトドアシーンや余暇を過ごす際はもちろん、日常的にも便利に使えるこのクルマには、まさにSUVという名前がふさわしく感じられることでしょう。

■SUVの定義

近年ブームとなっており、国内外のメーカーからさまざまな車種が発売されているSUVですが、デザイン・構造などについて、実はあまり明確な定義がありません。

基本的には2ボックスのワゴンスタイルで、車高や最低地上高は高め。一般的な乗用車に比べてパワフルで悪路の走破性能に優れ、タイヤが大きい・荷室空間が広いといった特徴を持つ車種が多くなっています。

駆動方式については、オフロード車の血筋を引く4輪駆動(4WD)を採用しているモデルが多く存在します。一方で、オンロード(舗装道路)走行がメインとなる近年の道路事情などもあり、2輪駆動のSUVも多数発売されています。

このように、SUVというジャンルはあくまでも用途上の分類。メーカーがSUVとして売り出せばそのように扱われるという側面もあり、ひと口に「SUV」と言ってもデザインや構造などには幅があるのです。

■SUVはどんな人におすすめ?

各メーカーから個性豊かな車種が発売されており、幅広いバリエーションがあるSUV。アウトドア派はもちろん、力強く頼もしいデザインや、特に最近のオールラウンドに使える魅力に惹かれてSUVを購入する人も増えています。

オフロードなどの悪路でも大いに活躍できる本格4WDモデルなどは、そもそものSUVの原点に近いこともあり、クロスカントリー(オフロード走行)などの激しい使用や雪道・山道の走行、アウトドアユースなどにおいて根強い人気があります。

一方、近年主流の「クロスオーバーSUV」などは、一般的な乗用車感覚で乗れるうえに広いラゲッジスペースなどの実用性を備えており、日常での利用はもちろん不安定な路面でも信頼できるクルマとして、さまざまなユーザーに選ばれています。

一般的な乗用車よりも車高が高いため、視界が良く、運転しやすいというのも特徴のひとつ。コンパクトカーやハッチバックなどと比べればサイズが大きいものの、小回りが利き、駐車スペースの制約も少ないコンパクトなSUVなども増えています。

また、最近では3列シート7人乗りの車種や、5人乗りでもゆとりのある車種なども人気となっており、ファミリーカーとして使用されることも多くなっているようです。さまざまな車種がラインアップされ、用途別に選択できるので、多くの方におすすめできるジャンルのクルマです。

時代に合わせて進化してきたSUV

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今やアウトドアスポットのみならず、街中でも目にしない日はないほどの人気ジャンルとなったSUV。解釈はいくつかありますが、どのような過程を経て現在に至るのかを見ていきましょう。

■SUVはアメリカ生まれ!

明確な誕生の時期は不明ですが、そもそもSUVはアメリカが発祥。

アメリカで古くから人気のあった積載性に優れたピックアップトラックの荷台に、FRP(繊維強化プラスチック)製のシェルと呼ばれる屋根を取り付け、ステーションワゴン風に使うのが広がっていったのがSUVの始まりと言われます。

また一方では、走破性の高い「ジープ」を元祖とするオフロード4WDのステーションワゴンの流れからSUVが生まれたという見方も。

日本が世界に誇るSUVかつオフロード4WDであるトヨタ「ランドクルーザー」はかつてジープを参考に作られており、事実、1960年代にアメリカで流行していたステーションワゴンに対応するタイプとして開発された55系は現行のランドクルーザーの祖先に当たります。

日本においてはSUVではなく“RV(=Recreational Vehicle)”という呼び方が一般的であったものの、80年代前半より、ピックアップに由来するトヨタ・ハイラックスサーフ、オフロードに由来する三菱・パジェロといったクルマが日本におけるSUVのパイオニアとして人気を博していきました。

しかしながら、当時のSUVはオフロード性能重視であったため、どちらかと言えばコア層向けのもの。実際はオンロードを走る機会のほうが多く、重く頑丈なラダーフレーム(はしご状の土台を持つ構造)、強力な4WDや足回りのセッティングなどは、運動性能や乗り心地・燃費の低下の原因にもなっていたのです。

アメリカでは相変わらず人気であったSUVも、日本での人気は続かず、平均速度の速いヨーロッパなどにおいてもそれほど人気のジャンルとは言えない状況でした。

■国産SUVが近年のブームを牽引!?

そういった状況から、再び現在に続く世界的なSUVブームを開拓してきたのが日本のクルマたち。その立役者とされるのが、メカニズムを大きく変更した1994年発売のトヨタ「RAV4」などです。

RAV4は現在の主流である「クロスオーバーSUV」や「都会派SUV」の元祖とも言われ、ラダーフレームではなく一般的な乗用車と同じ構造であるモノコックボディ(フレームとボディが一体になった構造)を採用。

オンロード・オフロード性能のバランスが向上し、スポーティなデザインや車高の高さによる視認性、積載性といったSUVならでは魅力と、乗用車に近い快適な乗り心地を実現しました。

さらにホンダ「CR-V」(1995年)やスバル「フォレスター」(1997年)が登場したり、1997年にはラグジュアリー感のあるプレミアムSUVとしてトヨタ「ハリアー(海外:レクサスRX300)」が海外でヒットしたりと、SUVの主流がオフロード仕様からオンロード重視のものに移ってきます。

そういったムーブメントにより、ポルシェの「カイエン」やBMWの「X5」、メルセデス・ベンツ「Mクラス(現在のGLEクラス)」など、海外の有名メーカーも次々とSUVを送り出してきました。

そして現在においては、世界的な人気を獲得するとともにSUVは日々進化を遂げています。かつての弱点であった高速走行時の安定性や燃費などが向上し、ハイブリッド・クリーンディーゼルや最新の技術を導入した車種など、実用性の高い人気カテゴリーとして多くの人に支持されるようになったのです。

都会派から本格派まで。人気のSUVを紹介!

最後に、国産SUVのカテゴリーにおいて人気のある車種の例を紹介します。さまざまなタイプがあるので、自分にはどういったクルマが合っているのか考えてみてくださいね。

トヨタ・C-HR

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/c-hr/exterior/?padid=ag341_from_chr_top_exterior)

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/c-hr/exterior/?padid=ag341_from_chr_top_exterior)

トヨタ「CH-R」は2016年12月、“世界戦略SUV”として発売されたコンパクトSUV。燃費の良さやデザインが人気を博し、2017年上半期にもっとも売上を伸ばした車種です。

スズキ・ハスラー

出典:スズキ公式(http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/styling/)

出典:スズキ公式(http://www.suzuki.co.jp/car/hustler/styling/)

“遊べる軽”をコンセプトに、可愛らしいスタイルとSUVならではの魅力を誇る「ハスラー」。軽自動車ならではの燃費の良さや小回りのしやすさもあり、街乗りからアウトドアでの利用まで活躍しています。

日産・エクストレイル

出典:日産公式(https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail/exterior_interior.html)

出典:日産公式(https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/x-trail/exterior_interior.html)

日産「エクストレイル」は2000年より発売されているミドルサイズのクロスオーバーSUV。アウトドアで活躍する本格SUVとして開発され、近年のモデルでは特にオンロードを重視したモデルへと進化しています。

ホンダ・ヴェゼル

出典:ホンダ公式(http://www.honda.co.jp/VEZEL/)

出典:ホンダ公式(http://www.honda.co.jp/VEZEL/)

ホンダ「フィット」をベース車両として2013年に発売された「ヴェゼル」。2014年より3年連続で販売台数No.1を獲得しており、SUVらしいスタイリッシュさと運転しやすさ、燃費性能を備えた人気車種です。

トヨタ・ランドクルーザー

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

1951年に誕生し、世界中で絶大な信頼を得ている本格クロスカントリーであるトヨタ「ランドクルーザー」。過酷な環境での使用にも耐えうることで知られ、特にオフロードに強いSUVとして国内外において人気があります。

マツダ・CX-8

出典:マツダ公式(http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/design/?link_id=sbnv)

出典:マツダ公式(http://www.mazda.co.jp/cars/cx-8/feature/design/?link_id=sbnv)

マツダ「CX-8」は2017年9月に発売されました。3列シート7人乗りとなっており(モデルによる)、ファミリーカーとして人気のミニバンにも代わるような存在であり、近年のSUV人気を象徴するような車種。また、マツダにおいてはコンパクトサイズの「CX-3」・ミドルサイズの「CX-5」も人気モデルとなっています。

アウトドアから日常までこなす万能のクルマ・SUV

近年人気のSUVについて、その特徴から歴史、人気の車種まで紹介してきましたが、SUVがどのようなクルマであるか感じ取ることができたでしょうか。

かつては主にオフロード性能の高いクルマとして知られていたSUVも、時代に合わせて進化し、現在においては日常でも便利に使える万能型のクルマとなっています。最新の車種も続々と登場しており、今後も目の離せないジャンルとなっていますので、ぜひクルマを購入する際などは、SUVも選択肢に入れてみてくださいね。

*記載している内容は取材時のものです。

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