知る楽しみ 地球上で最後に残るクルマ!?世界に信頼される最高峰の4WD【トヨタ・ランドクルーザー】
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  • 2018.05.29

地球上で最後に残るクルマ!?世界に信頼される最高峰の4WD【トヨタ・ランドクルーザー】

トヨタランドクルーザー1

「トヨタ・ランドクルーザー」は、日本が世界に誇る名車のひとつ。近年人気のSUVや、クロスカントリー(オフロード)車のなかでも代表的な車種です。

ランドクルーザーは、日本では「ランクル」の名前で親しまれ、国産車のなかで最も長い歴史を持ちます。世界においては絶大な信頼性のもと、山岳地帯や砂漠、豪雪地帯、岩石路など、日々あらゆる土地の過酷な道を駆け抜けています。

シリーズの世界生産台数は累計800万台を突破し(2014年末時点)、過酷な環境で暮らす人々はもちろん、趣味での利用から国連・赤十字などの支援活動まで広く活躍しているランドクルーザー。

今回は、その誕生や進化の過程を振り返ってみましょう。60年以上に渡って支持され続けるランドクルーザーの背景を知ることで、さらなる魅力に気づくかもしれません。

出典(表紙):トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

かつては自衛隊用の車両として開発されたクルマ

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

世界のあらゆる環境で活躍しているトヨタ・ランドクルーザーは、世界で最も知名度の高いSUVと言われる存在。

そしてこのクルマは、国産車のなかで最も歴史のある車種でもあります。その60年以上に及ぶランドクルーザーの歴史を見ていきましょう。

ランドクルーザーの原点は1951年にまで遡ります。

トヨタは1950年に発足した警察予備隊(現・陸上自衛隊)から要請を受け、四輪駆動車の開発を行いました。トヨタは戦前に陸軍の要望により四輪駆動車を生産したことがあり、その経験や残存部品を使用し、5ヶ月という短期間で試作車を完成させます。

かくして1951年に生まれたジープ型のBJ型四輪駆動トラック・通称「トヨタジープ」が、初代のランドクルーザーに当たります。

出典:トヨタ自動車75年史(https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/taking_on_the_automotive_business/chapter2/section8/item2_b.html)

出典:トヨタ自動車75年史(https://www.toyota.co.jp/jpn/company/history/75years/text/taking_on_the_automotive_business/chapter2/section8/item2_b.html)

▲BJ型四輪駆動トラック(初代ランドクルーザー)

トヨタジープ(初代ランドクルーザー)は3,400ccの直列6気筒のB型エンジンを搭載し、テストドライブで富士山6合目まで登るという快挙を達成します。

最終的に警察予備隊の車両として採用されたのはアメリカ軍が持ち込んだ「ジープ」でしたが、悪路走破性やパワフルさを見せつけたトヨタジープは、警察のパトロールカーや林野庁や電力会社の車両として活躍する運びとなりました。

「トヨタジープ」という車名が改められたのは1954年のこと。「ジープ」という名前はウイリス社の商標権に抵触するため、「ランドクルーザー」という呼称が与えられました。

これは、長い歴史を持つことで知られる「トヨタ・クラウン」が生まれる以前のことであり、つまりランドクルーザーは、同一車名での生産期間が最長の車種となります。

ランドクルーザー(Land Cruiser)という名前は“陸の巡洋艦”という意味を示し、世界のライバルに対して勝算を得た自信ゆえに、壮大な名前が付けられたそうです。

トヨタ・ランドクルーザーの3つの進化

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

出典:トヨタ公式(https://toyota.jp/landcruiser/gallery/)

60年以上の歴史を持つランドクルーザー。当然、現在に至るまで何度もモデルチェンジを経ています。長い進化の過程では派生の車種なども生まれ、大きく3つの系統に分かれていきました。

初代であるBJ型は軍事用メインとして開発されましたが、1955〜1960年に発売されていた20-30系は民間向けへとシフトチェンジ。機動性や居住性・乗り心地が改善され、ランドクルーザーは世界の山岳地帯・砂漠地帯などで高い評価を受けることになります。

事実、1955年のランドクルーザー輸出台数は98台であったのに対して、1957年には2,502台と急増。トヨタの輸出先国も14ヶ国から47ヶ国へと広がり、ランドクルーザーはトヨタの輸出車の主力になりました。

その後、40系(1960年〜)では北米での需要に合わせて高速性能がアップ。時速100km以上での走行もスムーズになります。1973年にはディーゼルエンジン搭載のモデルが発表され、石油ショックの影響もあり、経済性に優れている点が評価されました。

40系以降は、用途に応じてそれぞれの進化を遂げていきます。

【ステーションワゴン】

40系から派生した55系(1967年〜)は、北米で流行していたステーションワゴンに対応するタイプ。こちらが現行のランドクルーザー200系へ続く流れとなります。

55系の後に続く60系(1980年〜)においてはラグジュアリー性が高まり、1984年には国産四輪駆動車初のATモデルも追加されて、より多くの人々から支持される車種に。

その後も装備が充実するなど、高級SUV路線を極め、現在の200系のようなプレミアムSUVに至りました。

【ヘビーデューティ】

一方、40系の直接の後継モデルに当たるのが70系(1984年〜)。頑丈なラダーフレーム構造など、ランドクルーザーらしい部分を受け継ぎつつ、乗用車としても使いやすいモダンなデザインになりました。

走破性はさらに高まり、70系は世界中でヘビーデューティ(激しい使用への耐久性がある)モデルとして人気の車種となっていきます。40系もロングセラーでしたが、70系はさらに長寿。海外では30年以上にわたって販売されています。

出典:トヨタ公式(https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/3812021)

出典:トヨタ公式(https://newsroom.toyota.co.jp/jp/detail/3812021)

▲復刻した「ランドクルーザー“70”シリーズ(バン)」

日本においては、平成17(2005)年の排出ガス規制により70系は2004年に販売終了。しかし再販の要望が多く、2014年には1年限定でランドクルーザー70の復刻版が販売されて話題となりました。

【ライトデューティ】

もうひとつの派生車種として、ランドクルーザー70(1984年〜)のワゴンタイプの存在があります。ホイールベース(前輪・後輪の距離)の短い3ドア車のみの設定であった70系に、ロングホイースベースの5ドア車が追加されました。

こちらは1990年には「ランドクルーザー プラド」とサブネームが与えられ、現行モデルに至るまでライトデューティにおいて人気のモデルとして発展してきました。

自衛隊用車両として開発された背景を持つ本格オフローダーであるランドクルーザーに対して、派生したプラドはオンロードでの扱いやすさも重視したSUVです。

トヨタ・ランドクルーザーの魅力を動画でチェック!

こちらはランドクルーザーのブランドムービー。世界中で多くの人々の生活を支えるランドクルーザーの様子が窺えます。

過酷な地域を走っているシーンもありますが、例えば、砂漠などの中でクルマが動かなくなってしまった場面を想像してみてください。そんな環境下でランドクルーザーが選ばれていることを考えれば、きっとこのクルマがどれだけ頼りにされているのか納得できるでしょう。

こちらはランドクルーザーのイメージムービー。林間の道や砂地、岩場などのオフロードを力強く進む姿は、まさに“陸の巡洋艦”という壮大な名前がぴったりです。

走行時の様子以外にもランドクルーザーのさまざまな機能が紹介されているので必見。オフロードをこなせる屈強さと先進性を兼ね備えています。

世界が認めるタフなクルマ!

トヨタ・ランドクルーザーは“地球上で最後に残るクルマ”とも呼ばれており、その悪路走破性や耐久性は「地球上にはランドクルーザーでしか走れない道がある」と言われるほど。最も厳しい基準で作られたタフさゆえに、世界からの信頼をも勝ち得ているのです。

日本においては、山間部や豪雪地帯、クロスカントリーやアウトドアのシーンで活躍するクルマとして絶大な人気を誇るランドクルーザー。圧倒的な存在感で、生活から趣味まであらゆる場面で頼りたくなるような憧れのクルマです。

*記載している内容は取材時のものです。

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