知る楽しみ どんな道でも走る!?スズキが世界に誇る“クロカン”の名車【スズキ・ジムニー】
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  • 2018.01.16

どんな道でも走る!?スズキが世界に誇る“クロカン”の名車【スズキ・ジムニー】

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クルマは移動手段であると同時に、楽しみを追求するツールでもあります。

整備された道路を爽快にドライブするのも楽しみのひとつですが、一方ではオフロードを走るという楽しみ方も。レジャーとしてのアウトドアなどでも、目的地にたどり着くまでに整備されていない道を走ることがあります。

今回紹介するのは、そんな環境で活躍するクルマとして人気の高い「スズキ・ジムニー」。

オフロード向きのクルマと言うと、大きなクルマを想像する方もいそうですが、ジムニーは軽自動車です。もちろん普段の乗用車として利用している人も多く、どこかで見たことがあるかもしれません。

悪路でも力強く走れるこのクルマは、世界的にも有名な一台。45年に渡って愛されてきたジムニーの魅力に迫ります。

出典(表紙):スズキ公式サイト(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/?data=b)より

軽自動車の本格クロスカントリー車!スズキ・ジムニー

「スズキ・ジムニー」は軽自動車でありながら優れた走破性能を誇るオフロード四輪駆動車(4WD)として、長い間、国内外の多くのファンに支持されてきたクルマのひとつです。

時代に合わせて変化しながらも、“小さく・軽く・使いやすい”というコンセプトは不変。性能が活きる山岳地・積雪地での走行はもちろん、アウトドアレジャーなどの趣味のクルマ、パトカーや郵便配達などの公用車としても活躍してきました。

■初代ジムニー(1970〜1981年)

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ジムニーが誕生したのは1970年のことです。以来、スズキの代表車種として45年以上の長い歴史を持っていますが、実はフルモデルチェンジは過去3回のみ。5年程度で新型に切り替わる車種が多いなかで、これはジムニーの特徴のひとつと言えるでしょう。

初代ジムニーは、かつてのホープ自動車(現・ホープ)が発表したホープスターON型の製造権をスズキが譲り受け、それをベースに開発。そして、軽自動車初となる本格クロスカントリー4WDのジムニーが生まれました。(クロスカントリー=オフロード走行・競技)

「ジムニー」という名前は、“ジープ”と“ミニ”に由来する造語と言われます。ジープの縮小版のようなメカニズムやスタイルでありながら、その小ささと軽さゆえに、狭い農道・林道なども走れる独自の地位を確立したのです。

■2代目ジムニー(1981〜1998年)

その後も改良が行われ、着々と売上を伸ばしたジムニー。1981年には2代目が発売されます。

2代目のキャッチコピーは、“Tough(=頑丈)& Neat(=しっかりした)”。近代的な角ばったデザインや、オフロードだけでなく日常的な利用にも適応するクルマに生まれ変わりました。

また、幌型(ほろがた。オープンカー)とバン(荷台に屋根があるクルマ)という商用車仕様のラインナップだったものから、1995年に軽では初の乗用車仕様のハードトップ(幌型に対して金属等の硬い屋根があるクルマ)などが発売。

バリエーションが増えるとともに、時代と技術の進歩に合わせてエンジンやその他パーツも改良されます。さらにシートアレンジの自由度が高まるなど居住性もアップしていきました。

■3代目ジムニー(1998年〜)

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そして現行モデルである3代目は、1998年に発売。軽自動車の規格改正にともなってモデルチェンジされ、丸みを帯びたデザインとなりました。

決して大きなクルマのミニチュアではなく、初代から一貫したコンセプトのもと、日常的な利用とオフロードの両方を楽しめるクルマとして開発された3代目ジムニー。それが評価され、2008年にはグッドデザイン・ロングライフデザインを受賞しています。

3代目は2018年で20年目を迎えますが、相変わらず人気は根強いよう。そしてジムニーは2018年に新モデルが登場するという情報があり、今後にも期待が高まります。

徹底した“クロカン”としての仕様が生む走破性能

出典:スズキ公式サイト(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/?data=b)より

出典:スズキ公式サイト(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/?data=b)より

悪路でも力強く走れる走破性能が何よりの特徴であるジムニー。オフロードに特化したクルマとして熱狂的なファンを獲得し、世界でも“最強”とまで言われる存在になっています。

上記でも触れたとおり、ジムニーはオフロードでの走行を前提で作られたクロスカントリー(通称・クロカン)車です。近年人気のSUVもオフロードに比較的強い設計であるものの、そもそもクロカン車として開発されたジムニーはさらに走破性能が高くなっています。

また、ジムニーは軽自動車ですが、そのコンパクトなボディサイズや軽さも優れた性能を実現する要素。狭い道も走ることができ、車体が軽いので、重いクルマではタイヤが空転するような深雪やぬかるみの中も走行することができるのです。

■ラダーフレーム構造

出典:スズキ公式サイト (http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/performance_eco/?data=b)より

出典:スズキ公式サイト
(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/performance_eco/?data=b)より

近年人気のクロスオーバーSUVなどでは「モノコック構造」が多くなっているのに対して、ジムニーは昔ながらの「ラダーフレーム構造」を採用しています。

ラダーフレーム構造は、ハシゴ型のフレームにボディが取り付けられたもの。バス・トラックなどにも使われる堅牢な構造で、悪路でも衝撃を吸収することができます。また、メンテナンスや修理がしやすいという利点もあります。

一方、モノコックは金属の板を箱状にして作られ、ボディとフレームが一体になった構造。衝撃を分散することができますが、強いダメージで折れ曲がったり歪んだりして走行不能になることがあります。

多くのクルマでモノコック構造が採用されているなか、ジムニーがラダーフレーム構造となっているのは、頑丈さが求められるクロカン車たる所以です。

■リジットサスペンション

地面から受ける衝撃・振動を吸収する仕組みであるサスペンションについても、ジムニーはほかの多くの乗用車と異なります。

ジムニーで採用されているのは「リジット(アクスル)サスペンション」という、左右の車輪が連動して動く仕組み。片側のタイヤが障害物に乗り上げた際、反対側のタイヤは下方向に動き、しっかりと路面をとらえることができるのです。

また、シンプルな構造であるため耐久性も高まります。舗装道路であれば独立したサスペンションと比べて乗り心地は一歩譲るものの、それだけジムニーは特化した仕様になっていると言えるでしょう。

自分の思うままにクルマを楽しむ

出典:スズキ公式サイト(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/?data=b)より

出典:スズキ公式サイト(http://www.suzuki.co.jp/car/jimny/styling/?data=b)より

ジムニーは趣味のクルマとして活躍する存在。単に移動の手段だけではなく、自分の思うままに乗りこなしたい一台です。

ジムニーは「ドライブアクション4×4」という機能を搭載しています。2WDと4WD、さらにパワフルな4WD-Lをスイッチで簡単に切り替えることができ、路面の状態や場面に応じてクルマを操ることができるのです。

また、現行の3代目のトランスミッションは、4速オートマと5速マニュアルの2タイプとなっています。最近はオートマが主流ですが、クルマを操る楽しみを味わえるマニュアルは自由度を高める要素となるでしょう。

カスタマイズしやすいこともジムニーの魅力のひとつです。

作りがシンプルであるためカスタムの幅が広く、パーツも豊富。ジムニーのカスタム専門店があるほどで、とことん楽しみたい人にぴったりなクルマとなっています。故障した場合もエンジンなどを積み替えて乗り続けることができるので、長く乗り続けるユーザーがとても多いようです。

小さく、強い。ロングセラーの軽4WD「ジムニー」

軽自動車であることを忘れさせるような、高い走破性能を誇る「スズキ・ジムニー」。その存在感は大きなクルマにも決して引けを取らず、本格的なクロカン車として多くの人々から支持されてきました。

初代から変わらずに続くジムニーの特質は、まさに唯一無二。悪路を走る必要のあるユーザーはもとより、アウトドアやオフロード走行を楽しむ人たちが愛してやまないクルマとして、これからも力強い走りを見せてくれるでしょう。

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