知る楽しみ 正しく覚えてる?間違いやすい路面標示の意味と走行時の注意点
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  • 2018.03.06

正しく覚えてる?間違いやすい路面標示の意味と走行時の注意点

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道路標識は免許の学科試験でもたびたび取り上げられ、記憶に残っているという人も多いはず。それに対して「路面標示」は、シンプルゆえに細かいところを忘れがちになる場合があります。

また標識はどこでも同じ絵柄であるのに対して、路面標示は道路によって微妙に使われ方が違ったり、安全や円滑な交通を図るために独特の表示があったりすることも。

道路に直接線などが引かれているので“なんとなく”で通行できてしまう場合も多い半面、知らずに交通違反を犯してしまう可能性もあります。

何より、たくさんのクルマが道路上に標示に従って走っており、それを守ることは自分の身を守ることにもつながります。曖昧になりがちな路面標示も、いざ道路上で見かけたときに迷うことのないようにしっかり復習していきましょう。

路面標示の種類は?

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道路のあちこちで見かける「路面標示」。そもそも路面標示とは、ペイントや道路鋲を使って路面に線・記号・文字を描いたものです。

混同しがちですが路面標示には種類があり、「区画線」と「道路標示」に分かれます。区画線は「車道中央線」や「車線境界線」など、交通の流れを適切に誘導する役割を持ちます。

一方で「道路標示」はさらに「規制標示」と「指示標示」に分かれ、規制標示は特定の通行方法を制限・指定(禁止を含む)し、指示標識は特定の通行方法ができることやその場所の道路交通法上の意味などを示します。

またこれらとは別に、同じく路面にペイントされたものとして「法定外表示」があります。停止線前にある「止まれ」の文字や交差点にあるクロスマークがこれにあたりますが、実は法令には定められたものではなく、交通事故防止のためなどの理由で設置されているのです。

白・黄色?実線・破線?何が違う?

普段、運転しているときに必ず目にしているであろうセンターライン(中央線)や車線境界線。クルマが道路を走る上での基本的なルールを示す路面標示ですので、追突や接触することのないように意味をしっかり理解する必要があります。

■センターラインは3種類!

ただ走行するぶんにはあまり問題になりませんが、追い越しをしたい、というときに「この線、はみ出してもいいんだっけ……?」と不安になる人もいるかもしれません。ここでそれぞれの意味を確認しておきましょう。

▲はみ出し禁止

▲はみ出し禁止

白色の実線でセンターラインが引かれているのは、道路の左側が6m以上の広い道路。はみ出さなくても追い越しができますので、右側にはみ出して通行してはいけません。

白い線だとあまり“禁止”という印象がないかもしれませんが、白い実線ははみ出してはいけない部分ですので注意しましょう。

▲はみ出し可・追い越し可

▲はみ出し可・追い越し可

一方、白の破線は6m未満の道路に引かれているセンターライン。こちらは追い越しの際にはみ出すことも可能です。追い越しをしたいときは、対向車が来ないことをしっかり確認するようにしましょう。

▲追い越しのためのはみ出し禁止

▲追い越しのためのはみ出し禁止

センターラインが黄色い実線の場合、追い越しのためのはみ出しが禁止となっています。つまり、はみ出さなければ追い越しは可能ですが、道幅の狭い片側1車線の道路の中央線などに使われているので、実際は追い越しができない場合が多いようです。

■車線境界線の場合は?

片側2車線以上の道路で複数のレーンを区切っている車線境界線。センターラインと意味は同じかと思いきや、実は線の使い方が異なります。

センターラインについては、白い破線・実線に意味の違いがありましたが、車線境界線については同じ意味。どちらも車線変更や追い越しができます。

対して黄色い実線は、車線変更の禁止を指しています。センターラインであれば、はみ出さなければ追い越し可能でしたが、車線境界線については1レーンにつき1台が通行するものですので、つまり車線をはみ出す=車線変更はできません。

センターライン・車線境界線、いずれについても、黄色い線は跨いではいけないと覚えておくとよいでしょう。

そして、車線境界線について時に運転者を惑わせるのが、白い線と黄色い線が2本引かれている場合。

センターライン(2本)

こういった場合は、自車が走行している側の線の意味を優先させます。つまり、白い線側を走っているAは右の車線に移動することができますが、黄色い線側を走っているBは車線変更禁止ですので、左の車線に移動できません。

囲われたこのエリアはどんな意味…?

路面標示のなかには、四角や丸で特定のエリアを囲っているものがいくつかあります。それぞれどのような意味があったか覚えていますか?

■安全地帯

安全地帯

黄色と白色の二重線による四角で囲まれているのは「安全地帯」。路面電車に乗り降りする人や道路を横断する人のために作られています。こういった標示(・標識)によるものと、プラットホーム状の構造物で作られる場合があります。

当然ですが、安全地帯にクルマで入ることはできません。また、忘れがちな走行時の注意点ですが、歩行者がいる安全地帯のそばを通る際は、徐行する必要があります。

■立ち入り禁止部分

立ち入り禁止部分

黄色い枠線の中に白い斜線が引かれた場所は「立ち入り禁止部分」。その名の通り、クルマはこの中に侵入してはいけません。対向車との接触の危険がある場所などに設置されている場合が多く、やむを得ない理由でもこの中を通行することはできないので注意。

■停止禁止部分

停止禁止部分

白い枠線の中に白い斜線が引かれ、中に空白があるこちらの標示は「停止禁止部分」。警察署や消防署などの前に設置されている場合が多く、緊急車両等が出入りするために確保されているスペースです。

こちらは“停止”禁止なので、通行することは可能。ただし、信号待ちなどでこの場所でクルマが停止することのないよう、このエリアのそばでは前車との間隔に注意しながら進行する必要があります。

■ゼブラゾーンには入っても大丈夫?

▲交差点などに多い導流帯(ゼブラゾーン)

▲交差点などに多い導流帯(ゼブラゾーン)

白い斜線が白線で囲まれた標示として「導流帯」があります。“ゼブラゾーン”とも呼ばれ、交差点の右折レーンの手前などでよく見かけるはず。

これは交差点などでクルマの通行を安全・円滑に誘導するために設けられています。この部分は通ってもよいのかどうか迷う人も多いようですが、通行すること自体は禁止されておらず、罰則もありません。

しかし、片側2車線を交差点の手前で一度左の車線に寄せ、交差点直前で右折レーンを作るというように、右側車線の使い方を誘導する重要な役割があります。そのため、基本的には誘導の指示に従い、ゼブラゾーンに入らないように通行したほうがよいでしょう。

ただし、ゼブラゾーンに従って右折レーンに入るときも、後ろからゼブラゾーンを直進してくるクルマがいる場合がありますので、進路変更の際はしっかり確認が必要です。

思わぬ駐車違反に注意!路側帯の違い

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歩道がない狭い道路の場合、歩行者などが通行するための「路側帯」というスペースが白線で区切られています。これにもいくつか種類がありますので、違いを確認しておきましょう。

▲路側帯

▲路側帯

白い実線1本が引かれた通常の路側帯。路側帯の幅が広く、0.75mの余地を空けることができれば、路側帯の中に入って駐車することができます。

▲駐停車禁止路側帯

▲駐停車禁止路側帯

白い実線と破線による路側帯は「駐停車禁止路側帯」です。こちらの場合、中に入っての駐車はできません。クルマを止める場合は、白線に沿って止めましょう。

▲歩行者用路側帯

▲歩行者用路側帯

白い実線2本の路側帯は「歩行者用路側帯」。先の2つの路側帯については歩行者と軽車両(自転車など)が通行できますが、こちらは歩行者のみ。もちろんクルマは通行も駐車もできませんので注意してください。

路上のマークの先には〇〇がある

■横断歩道又は自転車横断帯あり

横断歩道又は自転車横断帯あり

路上でしばしば見かけるひし形のマーク。これは前方に横断歩道・自転車横断帯があることを示しています。見通しが悪い場合もあるので、スピードには要注意。

また教習所で習うとおり、横断歩道を渡っている・渡ろうとしている歩行者がいる場合、クルマは止まって道を譲らなければなりません。しかし実際はこのルールを守らないドライバーも多いので、このマークを見かけたら横断歩道の存在をしっかり意識して運転しましょう。

■前方優先道路

前方優先道路

道路の合流の手前などに描かれている三角形のマークは「前方優先道路」。つまり、これから合流する先の道が優先道路ですので、クルマの流れを見ながら進入するようにしましょう。

標識だけでなく路面標示もしっかり確認!

クルマを運転する上で、その道のルールを示す「路面標示」。標識よりもさらに単純な線や記号などで表されており、何気なく運転していると重要な情報を見逃してしまう恐れがあります。

今回は意味が曖昧になりがちな路面標示を中心に解説してきましたが、ほかにもたくさんの種類があり、道路も形状がさまざまであるため、その場所に描かれた標示をしっかり理解して通行しなければなりません。忘れかけていた方は、この機会にぜひ復習してみてくださいね。

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