知る楽しみ 【保存版】自動車の名義変更マニュアル。意味から必要書類・手順まで徹底解説!
  • 知る楽しみ
  • 2018.11.20

【保存版】自動車の名義変更マニュアル。意味から必要書類・手順まで徹底解説!

shutterstock_1182467437

中古のクルマを家族や知人から譲ってもらったり、購入したりすることはしばしばあること。こういった場合、基本的に自分で自動車の名義変更を行う必要があります。

名義変更は決して難しくはなく、自力で名義変更をすれば手続き費用を最小限に抑えられるものの、意外に手間がかかることも事実。

今回は、名義変更の意味から手続きしないとどうなるか、名義変更の必要書類・手順まで網羅的に解説していきます。事前に名義変更のやり方を確認しておきましょう。

自動車の「名義変更」とは?

pixta_42296353_M

「名義変更」とは、自動車の所有者の名義を変更するための手続き。正式には「移転登録」と呼びます。

周知の通り、公道を走るためにはナンバープレートが必要です。クルマは運輸支局(陸運局)に登録されており、ナンバープレートに記載された番号や文字=自動車登録番号によって1台1台のクルマを識別できるようになっています。

これは所有者を明確にし、盗難防止、課税漏れを防ぐなどの役割を果たしています。このように通常のクルマはすべて登録されているため、他人からクルマを譲り受けたり購入したりした場合は必ず、所有者の情報を変更する手続きを行う必要があるのです。

これはもちろん知人・友人だけでなく、家族や親戚のクルマをもらったときも同様。中古車販売店で中古車を購入したときも名義変更は必須です。

中古車販売店で購入、個人間の譲渡・売買、いずれの場合も販売店や業者などに委託して名義変更の手続きを代行することが可能ですが、一般的に1〜3万円程度の手数料がかかります。最低限の費用に収めるためには、自分で名義変更の手続きする方法を覚えておくとよいでしょう。

名義変更の期間・手続き場所。しないとどうなる…?

shutterstock_1197594670

名義変更はいつまでにやるべき?

登録を受けている自動車を譲り受けた(または譲った)場合、15日以内に名義変更の手続きをするということが道路運送車両法第13条において規定されています。

下記でも説明しますが、名義変更をきちんとしておかないと罰金となる可能性もあるので、クルマを譲り受けた場合などは早めに名義変更の手続きをするようにしましょう。

名義変更はどこでやる?

名義変更の手続きをする場所は、普通自動車か軽自動車か(道路運送車両法による区分)によって異なります。場所だけでなく、必要書類や手続きの手順なども普通自動車・軽自動車で異なるので注意しましょう。

普通自動車の場合、各都道府県や市区などを管轄している運輸支局・自動車検査登録事務所。軽自動車の場合は、それぞれの都道府県・市区などを管轄している軽自動車検査協会事務所・支所で手続きをします。

参考:
国土交通省「全国運輸支局等のご案内
軽自動車検査協会「全国の事務所・支所一覧

名義変更しないとどうなる?

上記の通り、名義変更は法律で義務付けられており、正しく手続きをしておかないと場合によっては50万円以下の罰金となることがあります。

クルマには税金や保険なども付き物。さらにはクルマの欠陥などによる重要なリコールの通知が届かないという状況や、クルマに何かあったときに元の所有者が対処しなければならない事態になる場合もあります。

こういったトラブルを防ぐためにも、所有者を明確にしておくことが重要。クルマを買う・譲り受ける側はもちろん、売る・譲る側も注意しておく必要があります。

家族間ではクルマを共有することも多く、所有者は親だが、主にクルマに乗っているのは子という場合も多いはず。お互いに合意しているのであれば問題はないでしょうが、名義変更をしておくことによるメリットもあります。

ひとつは、保険が安くなる可能性があるということ。親のクルマを実際は子が使用している場合、所有者以外が乗るため、その分にも保険を適用させる必要があります。しかし、名義変更をしておくと、保険は子の分のみで済みます。

クルマの乗り換えがスムーズにできるということも、家族間で名義変更をしておくことのメリット。基本的に自分名義でない自動車は買取りや廃車に出すことができず、委任状などを用意するなどの手間が増えるため、可能なら名義変更はできるタイミングで済ませておくのがおすすめです。

また、名義変更をする際には、自賠責保険も一緒に名義変更をしておくことを忘れないようにしましょう。親族間での譲渡であれば、任意保険の名義変更で等級を引き継ぎできる場合があるので、保険についても要確認です。

名義変更手続きの必要書類

shutterstock_421171465

ここからは、実際の名義変更のために用意する必要書類や、手続きの流れについて解説。新所有者・新使用者が同一で、新所有者本人が名義変更する場合を例に説明していきますので、事前に名義変更の方法を理解しておきましょう。

普通自動車の場合

■旧所有者が用意するもの
・自動車検査証(車検証)
・譲渡証明書 ※実印あり
・委任状 ※実印あり
・印鑑証明書 ※発行後3ヶ月以内

■新所有者が用意するもの
・自動車保管場所証明書(車庫証明) ※発行後1ヶ月以内
・印鑑証明書 ※発行後3ヶ月以内
・印鑑

■手続き当日に用意するもの(会場で配布)
・申請書(第1号様式)
・手数料納付書
・自動車税・自動車取得税申告書

■費用
・移転登録手数料 500円
・ナンバープレート交付手数料 1,500〜2,000円程度(ナンバー変更がある場合のみ)
・印鑑証明書 300〜500円程度
・車庫証明 2,500〜3,000円程度

譲渡証明書や委任状、申請書はweb上からダウンロードできます。印鑑証明書は役所、車庫証明は管轄の警察署で手続きします。(家族間の名義変更で同居の場合は車庫証明は必要ありません。)未成年者の場合は上記に加えて、戸籍謄本、両親の実印を押した同意書、両親どちらかの印鑑証明書が必要となります。

ナンバーを変更する必要があるのは、管轄の陸運局が変わる場合。例えば、旧所有者:品川ナンバー地区、新所有者:足立ナンバー地区といった場合です。同じ管轄内での名義変更であれば、基本的にナンバーを変更する必要はありません。これは軽自動車でも同様です。

費用は、移転登録手数料と必要に応じたナンバープレート交付手数料のほか、必要書類の準備にかかる料金です。また、車種などの条件によっては自動車取得税が必要となりますので、詳細を確認するには運輸支局・自動車検査登録事務所に隣接している税事務所にお問い合わせください。

軽自動車の場合

■旧所有者が用意するもの
・自動車検査証(車検証)
・申請依頼書 ※認印あり
・ナンバープレート ※変更の必要がある場合のみ

■新所有者が用意するもの
・申請依頼書 ※認印あり
・住民票または印鑑証明書 ※発行後3ヶ月以内。コピー可

■手続き当日に用意するもの(会場で配布)
・自動車検査証記入申請書(軽第1号様式または軽専用第1号様式)
・軽自動車税申告書
・軽自動車税・自動車取得税申告書

■費用
・自動車検査証記載事項の変更手数料 無料
・ナンバープレート交付手数料 1,500〜2,000円程度(ナンバー変更がある場合のみ)
・住民票・印鑑証明書 300〜500円程度
・自動車保管場所証明書 500〜600円程度(必要な地域のみ)

申請依頼書はweb上でからダウンロード可能。住民票や印鑑証明書は役所で取得しましょう。軽自動車の場合、実印+印鑑証明ではなく認印で済み、申請依頼書に押印してあれば手続きできます。

また、軽自動車の名義変更には車庫証明は必要ありませんが、地域によっては名義変更後に警察署への保管場所届け出が必要な場合があります。管轄の警察署に確認してみましょう。

普通自動車は手数料がかかるのに対して、軽自動車では名義変更そのものには手数料がかかりません(関係団体での手続きで費用が必要になる場合もあります)。自動車取得税については、普通自動車と同様で、軽自動車検査協会事務所・支所に隣接する関係団体でご確認ください。

名義変更手続きの流れ

pixta_43324295_M

上記の必要書類をそろえたら、いよいよ手続きに向かいます。場合によって流れが異なることがありますので、詳細はそれぞれの陸運局・軽自動車検査協会に確認してみましょう。

普通自動車の場合

1. 管轄の陸運局に行く
ナンバー変更がある場合は車両の持ち込みが必要です。

2. 会場で用意する書類の入手・記入
上記の通り、申請書などを用意します。

3. 手数料の支払い
印紙を購入して納付書に貼り付けます。

4. 窓口に書類提出・車検証の交付
窓口に書類を提出し、交付を待ちましょう。混雑状況によって時間が変動しますので、時間には余裕を持ってスケジュールを立ててください。

5. 税金の申告
同じ敷地内にある税事務所で税金の申告や納税を行います。ナンバー変更がない場合はここで終了です。

6. ナンバー返却(変更ありの場合)
ナンバープレートをはずし、返納窓口に返却します。

7. ナンバー交付・封印(変更ありの場合)
新しいナンバーを購入。希望ナンバーの場合もここで受け取ります。新しいナンバーをクルマに取り付けたら、担当者に封印をしてもらって完了です。

軽自動車の場合

1. 管轄の軽自動車検査協会に行く
ナンバー変更がある場合も、軽自動車はナンバープレートのみ持ち込みで構いません。

2. 会場で用意する書類の入手・記入
上記の通り、申請書などを用意します。

3. 書類整備確認窓口に提出
書類のチェックを受けます。不備があれば修正しましょう。

4. ナンバー返却(変更ありの場合)
ナンバープレートを返納窓口に返却します。

5. 窓口に書類提出・車検証の交付
窓口に書類を提出し、交付を待ちましょう。混雑状況によって時間が変動します。

6. 税金の申告
同じ敷地内にある税事務所で税金の申告や納税を行います。ナンバー変更がない場合はここで終了です。

7. ナンバー交付(変更ありの場合)
新しいナンバーを購入、または希望ナンバーを受け取ります。軽自動車は封印がありませんので、クルマで来た場合は取り付けて完了。ナンバープレートのみ持参の場合は、持ち帰って取り付けましょう。

自動車の名義変更は自分でもできる!

ちょっとややこしい自動車の名義変更。中古車販売店でクルマを購入した場合はもちろん、個人間で譲渡・売買したときも代行してもらうことは可能ですが、自力で手続きすることで費用を最低限に抑えることができます。

今回説明してきたように、名義変更は義務付けられているだけでなく、トラブルを予防し、メリットが受けられる可能性もあります。ぜひきちんと名義変更をして、安心してクルマに乗ってくださいね。

*記載している内容は取材時のものです。
*必要書類・費用等は地域や車種などによって異なります。詳細は管轄している団体へご確認ください。

最新記事

人気記事