知る楽しみ 日本車と外車は何が違う?国によって個性が異なるクルマづくり
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  • 2018.07.27

日本車と外車は何が違う?国によって個性が異なるクルマづくり

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近年は街で輸入車を見かけることも多く、意外に世界のクルマは身近な存在。

日本をはじめ、世界中に自動車の生産が盛んな国があり、なかには世界的メーカーを持つ国などもあります。そして、国が変わればクルマを取り巻く環境や文化が異なり、クルマづくりにもその国ならではの特徴が見られることがしばしば。

グローバル化が進んだ現代においては、クルマに見られる“お国柄”が以前より薄れているとも言われますが、やはり作る人・乗る人、使う場所が異なれば、築き上げてきたクルマの発展も違ってくるものです。

今回は、日本車と外車の違いとして語られることの多い特徴や、日本で見かけることも多いヨーロッパ諸国やアメリカの自動車について、一般的に言われる個性をまとめました。あわせて、その国の有名メーカーやブランドも紹介していきます。

国ごとの違いを知るだけでも、それぞれの国の文化や背景が垣間見えておもしろいもの。これを機に外車への興味がわくかもしれません。

日本車と外車の違い。こんな“外車あるある”も…!?

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所変われば品も変わるもの。日本車にしか乗ったことがない人が外車に乗ると、何かと戸惑うことがあります。まずは、日本車とは異なる外車の特徴としてしばしば取り上げられること、“外車あるある”をご紹介しましょう。

※生産国や車種・モデル等によってこれらの特徴に当てはまらないことがあります。

■外車は左ハンドル…?

外車のイメージとして、第一に挙げられるのがハンドルの位置。日本は左側通行のため右ハンドルとなっていますが、多くの国は右側通行・左ハンドルとなっています。

しかし、近年は日本の交通事情に合わせて製造され、輸入される外車の多くは右ハンドルです。もちろんなかには従来通りの左ハンドルを選ぶユーザーもいますが、もはや「外車は左ハンドル」というのは常識ではなくなっていると言えるでしょう。

一方、世界には日本と同じく左側通行・右ハンドルの国もあり、イギリスやオーストラリア、インド、香港など70程度の国や地域が左側通行となっています。

■ウインカーとワイパーを間違える

日本車は右がウインカー、左がワイパー。しかし外車はその位置が逆になっているため、ウインカーを出そうとしてワイパーを作動させてしまった……というのが、最も定番の外車あるあるです。

外車はISO(国際標準化機構)を採用しており、ハンドル位置に関わらず、左ウインカー・右ワイパーとなっています。一方、日本車は独自のJIS(日本工業規格)を採用しているため、右ウインカー・左ワイパーとなっているのです。

こちらもハンドル位置の例と同じく日本向けに仕様が変わっていると思いきや、右ハンドルの外車でもウインカー・ワイパーの位置は変わらず。外車に乗る際は、うっかり間違えて恥ずかしい思いをしないようにしたいものですね。

■バックするときにピーピー鳴らない

ATの日本車でバックをする際、シフトを<R(リバース)>に入れると鳴るあの「ピーピー」といった音。あの警告音で、シフトがきちんと切り替わったことを確認している人も多いはず。

バックブザーやバック音などと呼ばれますが、実は、同じくATであっても外車にはその機能がついていない車種が多数。外車に乗り換えたばかりの場合に、音が鳴らない……? と戸惑う人もいます。

日本車はATが主流であり、バックブザーは誤発進を防ぐために自主的に付けられたもの。一方、海外ではMTの比率が高い国が多いこともあって、あまり必要性が感じられないのかもしれません。

■ガソリンがハイオク指定

日本の乗用車は基本的に「レギュラー」のガソリンを使用するのに対して、外車(特に欧州車)は「ハイオク」指定になっている場合がほとんど。これには日本と海外で売られているガソリンの違いが大きく関わっています。

日本では基本的に、オクタン価(ガソリンの燃えにくさ。高いほど性質が良い)90がレギュラー、100がハイオクとされますが、欧州などではオクタン価95程度のガソリンがレギュラーに相当します。

標準グレードであるオクタン価95程度に合わせてエンジンが設計されるため、日本のレギュラーガソリンではオクタン価不足。そのため、外車ではエンジン性能をしっかり発揮できるよう、ハイオクが指定されているのです。

クルマにもお国柄が…?各国のクルマづくりの特徴

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それでは、ヨーロッパやアメリカなどのクルマに見られる特徴、“お国柄”を見ていきましょう。

今回は、その国の有名な自動車メーカーやブランドの例も合わせて紹介。多くの国において、道路事情や文化などに影響を受けた特徴がある場合が多くなっています。

※あくまでも一般的に言われることの多い特徴です。車種・モデル等によってこれらの特徴に当てはまらないこともあります。

日本

まずは自国・日本。8大メーカーは誰しも知るところですが、日本車全般の特徴として挙げられるのが、低燃費重視であることや壊れにくい信頼性があるということ。クルマ全体の作りはもとより、ナビや電子部品などの細かい部分も性能が高いと言われます。

また、収納や運転補助機能など、快適で実用性が高いクルマが求められる傾向にあることも特徴のひとつ。道の狭さや信号が多いこともあり、コンパクトでストップ&ゴーに長けた車種が多数あります。

ドイツ

外車と言われてドイツ車を思い浮かべる人は多いはず。ドイツには「メルセデス・ベンツ」「BMW」「フォルクスワーゲン」「アウディ」「ポルシェ」など世界的な自動車メーカーがたくさんあります。

ドイツ車の特徴は、頑丈で精巧な作りであること。衝突安全基準は世界でも最高峰とされ、その重厚感はドアを閉めたときの音でも感じることができるでしょう。

また、ドイツのクルマを語るうえで欠かせないのが、速度無制限の高速道路「アウトバーン」の存在。エンジンからブレーキ・サスペンションまで、高速走行時でも安定性の高いクルマづくりとなっています。

アメリカ

「アメ車」と呼ばれて親しまれるアメリカ車。“ビッグスリー”と言われる「ゼネラルモーターズ(GM)」「フォード」「クライスラー」が特に有名で、GMの「シボレー」やクライスラーの「ジープ」といった多くの人が知るブランドも多数存在します。

アメリカ車の特徴は何と言っても、広大な国土や世界有数のクルマ社会が大きな背景にあります。ボディや排気量が大きく、未舗装の道路でも安定して走行できるような頑丈なクルマが多くなっています。

また、アメリカで古くから絶大な人気を誇るのが「ピックアップトラック」というジャンルです。移動から大きな荷物の運搬、牽引まで力強くこなせるピックアップトラックは、アメリカらしいクルマのひとつと言えるでしょう。

フランス

自動車発祥の国とされるフランス。「ルノー」「シトロエン」「プジョー」の3社が主な量産乗用車メーカーです。一方で、世界最速の市販車としてギネス登録されたスーパーカーを製造する「ブガッティ」といったメーカーもあります(フォルクスワーゲンの子会社)。

フランス車は多くの国で高く評価される、洗練されたデザインが魅力。また、農業が盛んで自動車を荷運びなどに使っていた背景から、ハイパワーなクルマが多くなっています。

そして、プジョーなどの足回りの特徴として語られる“猫足”も有名。石畳などの安定しない路面が多かったことから、耐久性が高く、サスペンションなどが柔らかく設定された独特の乗り心地・走行性能となっているのです。

イタリア

イタリアには、最大のメーカーである「フィアット」や「フェラーリ」「ランボルギーニ」「アルファロメオ」「マセラティ」といった名門メーカーが並んでいます。

個性的なデザインのクルマが多いと言われ、国民車と言われるフィアットからして日本で走っていればひと際目を引くような存在。憧れる人の多いフェラーリも、何とも名状しがたい美しさを感じるのではないでしょうか。

また、キビキビと走るコンパクトカーなども人気があり、陽気な国民性もあってか、遊び心をもって楽しく走れるようなクルマが多数あるようです。

イギリス

自動車の歴史が長い国のひとつであるイギリス。「ロールス・ロイス」「ベントレー」「ジャガー」「ランドローバー」といったメーカーがあります。また、現在はBMWのブランドとなっていますが、おしゃれなデザインが人気のブランド「MINI」もイギリス生まれです。

イギリス車は伝統的なデザインが特徴のひとつ。時間を経ても褪せることのないクラシカルなデザインは、どの時代でも美しく格式高く見えるものでしょう。

王室で使われるクルマとしても知られるロールス・ロイスに代表されるように、全体的に高級車路線のメーカーが多数。古くは木工や革製品の職人がクルマづくりに深く関わっていたこともあり、こだわり尽くしたインテリアの車種なども見られます。

クルマはそれぞれの国ごとに発展を遂げている!

自動車の誕生からおよそ250年。世界のさまざまな国でクルマが生産されていますが、ひとくちに「クルマ」と言っても、デザインから機能、乗り心地、クルマづくりに対する意識まで、それぞれの国ならでは特徴があります。

今回はドイツ車をはじめ、アメリカやヨーロッパの国など、日本に輸入されることの多い外車について見てきました。あなたがもし外車に乗るとしたら、どの国のクルマに乗ってみたいですか?

外車のなかには、もちろんなかなか手が届かないような高級車も多数ありますが、メーカーや車種によっては日本車と変わらない予算で購入できるものも。将来的にクルマを購入する際は、それぞれ個性豊かな輸入車も選択肢に入れてみるとよいかもしれません。

*記載している内容は取材時のものです。
*それぞれの特徴は一般的に言及されることの多い内容です。メーカーや車種によって当てはまらない場合があります。

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