知る楽しみ 歴史を知ればもっと愛おしくなる!愛車が誕生する250年前へタイムスリップ
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  • 2016.08.30

歴史を知ればもっと愛おしくなる!愛車が誕生する250年前へタイムスリップ

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日本が世界に誇る、自動車産業。海外で走るクルマを見ても、日本車を目にする機会は少なくありません。それだけ日本の車は人気があり、その品質は世界トップクラスです。

もちろん、日本でもクルマは欠かせない生活ツールになっています。しかしそのクルマは、いつ・誰が・どうやって発明したのか、知っている人は意外にも少ないのではないでしょうか?

そこで今回は、あまり知られていないクルマの歴史を振り返ってみたいと思います。そのルーツを知れば、愛車の見方は変わってくるはずです!

【黎明期】電気自動車の歴史は、ガソリン車よりも古かった!?江戸時代までさかのぼる、自動車の”始まり”とは?

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世界初の自動車は、1769年にフランスのニコラ・ジョセフ・キュニョーによって、開発されました。日本は江戸時代。かの有名な、杉田玄白の手によって『解体新書』が作られたのが1774年なので、それよりもさらに5年も前に自動車は発明されていたことになります。

ただし、当時の自動車は人を乗せるためのものではなく、軍隊が大砲などを運搬するために作られたものでした。動力はガソリンではなく蒸気で、スピードが出るわけではなく、車体はとても重かったそうです。

では、人が乗るものとしてクルマが開発されたのはいつ頃からなのでしょうか?

1777年に電池、1823年にモーターが発明された後、1873年にイギリスで電気四輪車のトラックが実用化されました。現在主流となっているガソリン車が開発されるよりも、実は電気自動車のほうが歴史が古いというのは驚きですよね。

そしてこの電気自動車が実用化された3年後の1876年、現在のガソリンエンジンの基礎であるニコラウス・オットーによる内燃機関が登場。それから10年後の1886年、ドイツで2人の研究者が、ガソリン自動車の開発に乗り出します。

1人目はゴットリープ・ダイムラー。木製の二輪車にエンジンを載せて、走行に成功しました。そして2人目が、カール・ベンツ。後にあのメルセデス・ベンツの創業者となる人です。

カール・ベンツは、三輪自動車「ベンツ・パテント・モートルヴァーゲン」を開発し、特許を得て販売しました。こうして1800年代末から、人が乗るような自動車の開発が進むようになったのです。

【革命の1900年代】量産化×セルフスターターでクルマは大衆化の時代へ

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ごく一部の人しか乗れなかった自動車を大衆に広める発端となったのが、1908年にアメリカのヘンリー・フォードが発売した、T型フォードです。

彼は製造工程に流れ作業でクルマを組み立てるライン生産方式を確立し、大量生産を可能にしました。車1台を1人で製造するのではなく、たくさんの人が分業して1台の車を作り上げることで、生産能率を一気に上げることに成功したのです。

さらにこの頃、開発された技術で見逃せないのが、現在では当たり前になっている、”セルフスターター”。バッテリーの電気でモーターを回転させ、エンジンをスタートさせる技術です。

自動車が開発された当初は、ハンドルを思いっきり回してエンジンをかけるため、女性や老人はエンジンをかけることがとても大変でした。このセルフスターターの登場によって、誰でも簡単にエンジンをかけられるようになりました。

この2つの技術革新によって、自動車は一気に大衆化へと導かれていったのです。また、この頃になるとタイヤもゴムで作られるようになり、乗り心地も飛躍的に快適化されたことも大衆化を後押ししたと言えるでしょう。

【メイド・イン・ジャパンの台頭】日本の自動車産業は世界から50年も遅れていた!?

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アメリカで自動車革命が進む一方で、日本ではどのように自動車が普及していったのでしょうか?

日本で初めての自動車は、1904年に山羽式蒸気自動車が作られます。当時はまだ明治時代。舗装されていない道をソリッドタイヤ(空気ではなく、ゴムを充填しているタイヤ)で走るとすぐにクルマは壊れてしまうなど耐久性が問題となり、販売には至りませんでした。

1900年代に入ると、ドイツなど自動車文化が進んだ国では、すでに自動車は生活に広く普及し、スポーツカーなどが生産されるようになります。

しかし日本は技術的に未熟なところがあり、世界的から大きく出遅れていました。1930年代になってようやく、日産やトヨタ自動車の前身となる会社が設立されます。

戦後、ヨーロッパでビートはさらに自動車産業が隆盛を見せはじめ、フォルクスワーゲンのビートル(1938年〜)、シトロエンDS(1955年〜)、MINI(1959年〜)など、今なお受け継がれる名車が次々に誕生します。

日本はなかなか欧米の技術力に追いつけずにいましたが、軽自動車の分野で徐々に発展を遂げ始めます。富士重工業が1958年にスバル360を開発し人気を博したのをきっかけに、各メーカー間の競争が激化。ここから日本の自動車産業が勃興していきます。

バブル景気が後押しするように日本の自動車産業は膨らみ続け、1980年にはついにアメリカを抜いて自動車生産台数が世界ナンバー1に。日産スカイラインGT-R、マツダのロードスター、トヨタのセルシオなど、世界中の自動車ファンを魅了する名車も登場し、日本車ブランドは確立されてきました。

バブル崩壊後は不況が続いた影響もあり、燃費の向上や環境を配慮した車を開発するようになります。そして1997年にトヨタが初のハイブリッド車である、プリウスを開発。同モデルはその後も大きな方向性は変えずに、現在主流になりつつあるエコカーの市場を切り開いてきたのです。

ガソリン車誕生から130年しか経ってない!自動車の歴史は、まだまだ始まったばかり

電気自動車がガソリン車よりも早くに誕生していたことや、日本の自動車産業は実は世界から大きく遅れていたことなど、知らないことが多かったのではないでしょうか?

何よりも驚くべきことに、ガソリン車が誕生してから、130年ほどしか経っていません。この短い歴史の中で、自動車はハイブリット車や電気自動車、はたまたAIを活用した自動運転まで、急激な進化を遂げています。

どんどん新しいものが開発されて古いものが廃れていく世の中ですが、誕生したルーツや歴史を探ってみると、現在の技術の凄さを改めて知ることができます。すると目の前のクルマもより愛おしくなるはず。

あらためて愛車にリスペクトと愛情を持って、ドライブに出掛けてみませんか?

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