知る楽しみ 時代を超えて愛され続けるクルマ『ビートル』&『ミニ』いまなお世界中で人気を集めるその魅力とは?
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  • 2016.12.09

時代を超えて愛され続けるクルマ『ビートル』&『ミニ』いまなお世界中で人気を集めるその魅力とは?

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愛らしいデザインと優れた走行性能を併せ持ち、半世紀以上にわたって世界中で愛され続けるフォルクスワーゲン『ビートル』とBMW『ミニ』。

“なぜつくられたのか”、“どうして人気なのか”。ビートルとミニの誕生のきっかけや歴史、エピソードを紹介しながら、その魅力に迫ります。

【ザ・ビートル】フォルクスワーゲン
時代を超えて愛される名車!クルマを持つ歓びを多くの人に

#beetle#type1 #ビートル

okyukiさん(@okyuki3775)が投稿した写真 –

なめらかな曲線のフォルムに、2つの丸いヘッドライト。その印象的な唯一無二のデザインがカブトムシに似ていることから、“ビートル”と名付けられた名車です。

誕生当時は単にドイツ語で“国民車”を意味する『フォルクスワーゲン タイプ1』と呼ばれていました。

ビートルという名が正式に採用されたのは、発売から半世紀ほど経過した1998年のこと。“ニュービートル”が誕生してからのことです。

■大衆のための先進的なクルマを

時は1933年のドイツ。アドルフ・ヒトラーは支持獲得のために、国民にクルマを普及させる「国民車構想」を練っていました。そこで白羽の矢が立ったのが、現ポルシェ社の前身を築いたフェルナンディ・ポルシェ博士。

ヒトラーは「大人2人と子ども2人が乗れる居住性、最高速100km/h以上、そして安価であること」など、当時の技術では難しい無理難題を要求しました。

ポルシェ博士は試行錯誤を繰り返し、1938年に条件を満たす最終プロトタイプを完成させました。しかし、第二次世界大戦の開戦によって計画は頓挫……。

それから7年。終戦後にやってきたイギリス軍少佐がビートルの先進性に感心したことによって量産化が実現。その後オランダやアメリカをはじめ世界各国に輸出され、爆発的なヒットを記録します。

■ライフスタイルの象徴として

なかでもアメリカでは熱狂的に迎えられました。60年代の西海岸では「キャルルック」とよばれるカスタムスタイルも流行。カウンターカルチャーを信仰する若者や、ファッションアイテムとして愛玩する人々から支持されました。

フォルクスワーゲンも、ビートルをベースにして様々な派生モデルを製造。ビートルはお洒落なクルマとして世界中で認知されることになります。

爆発的な人気を博した初代ビートル(フォルクスワーゲン タイプ1)は、発売から約30年が経過して設計の古さが目立つようになり、惜しまれながらも1978年に本国ドイツでの生産を終了(メキシコは2003年まで)。累計生産台数約2,153万台を記録し、伝説的なクルマとなりました。

■新しい時代のビートル

1998年、長い沈黙を破って初代ビートルをオマージュした『ニュービートル』が登場。現代的なデザインに生まれ変わった2代目ビートルは、歓喜をもって迎えられました。

その後2012年には『ザ・ビートル』へとさらなる進化を遂げ、いまなお世界中の人々から愛され続けています。

初代から変わらぬ愛らしさを受け継ぎつつ、ますます進化を遂げる『ビートル』。ドイツ車らしい優れた走行性能と堅牢な安全性、そして愛着を感じさせるデザインで、ビートルはこれからも私たちをワクワクさせてくれるでしょう。

【MINI(ミニ)】BMW
小さなボディーに大きな存在感!走る歓びにあふれた一台

クラシックなデザインと小さなボディーに秘められた大きな存在感。映画やアニメなどにも度々登場し、世界中に多くのファンが存在する『ミニ』。

自動車会社の変遷や部分的なマイナーチェンジを繰り返しながらも、1959年の生産開始から累計約530万台を販売してきました。

■画期的な省スペースと走行性

1956年に勃発した第二次中東戦争によって、ヨーロッパのガソリン価格は急騰。各国は対策を余儀なくされ、その対策の一環として、ミニは1959年にイギリスで誕生しました。

国営企業だった自動車会社BMC(British Motor Corporation)は、国から「大人4人が乗れて、燃費の良い車を開発せよ」という指令を受けて開発に着手します。

設計は有能なアレック・イシゴニス。低予算でのプロジェクトのなか画期的な発想によって省スペース化を成功させ、全長わずか3050mm、全幅1410mmという小ささながら、4名が乗車できるクルマを誕生させました。それがミニです。

クルマとしての必要最小限を具現化した設計は、当時革命的とまでいわれたほど。その後、ビートルズやポール・スミス、そしてエリザベス女王までもがミニを愛車にし、その魅力は世界へと広がっていきました。

Welcome home #minicooper #minibmw #eramegliounaferrarimamiaccontento

Riccardo Fieschiさん(@richifieschi)が投稿した写真 –

■ミニ・クーパー誕生秘話

ミニには『ミニ・クーパー』と呼ばれる人気モデルがあります。これは、チューンナップしたミニで、1964年のモンテカルロラリーへ出場。格上のスポーツカーを差し置いて見事に優勝したジョン・クーパーにちなんだ名車です。

この衝撃的なニュースは、ミニの名称を一躍世界に知らしめ、多くの人が「ミニ=ミニ・クーパー」と思うほどの影響力を与えました。レースでは大排気量や後輪駆動が有利と考えられていた当時の常識を、ミニが覆したのです。

■走る歓び「ゴーカートフィーリング」

華美な装飾を抑えたシンプルなデザインは時代を超えて流行し、それをベースにバンやピックアップタイプなど、多くのバリエーションモデルも販売されました。

一方で、小径タイヤを採用したことによる独特なドライブ感は、“ゴーカートフィーリング”と呼ばれる、ミニの人気を支える大きなポイントです。

ハンドルの動きがダイレクトに伝わる操作感と、シートの座面が低いために生まれるスピード感。文字どおりゴーカートに乗っているような感覚は、運転する楽しさや、歓びを教えてくれます。

その後「ミニ」ブランドは1994年にBMWによって買収されますが、基本的な形とメカニズムを保ったまま2000年まで製造されました。

そして2001年、まったく新しいミニとしてリニューアル登場。ミニらしいデザインを継承しつつも、現代に合わせた安全性や居住性などが追求されたモデルへと生まれ変わりました。世代を超えて受け継がれていく革新のアイデンティティー。ミニの魅力は、常に新しい時代を切り拓いています。

自分らしいクルマとの出会いを

ビートルやミニに限らず、同じクルマを所有するオーナーが集まる同好会やイベントは世界各国で開催され、国籍や世代を超えて愛されるクルマはたくさんあります。

こうした単なる移動の道具としての存在を超えるクルマとの出会いは、行動範囲だけでなく交友範囲も広げてくれ、ライフスタイルをより豊かなものにしてくれます。

それは、何もクラシックカーやスーパーカーだけの話ではありません。大切なのは、クルマのことをよく知ること。知れば知るほどに愛着は増していき、いつしか家族のような存在になるのです。そんな運命的な一台を探してみませんか。 

*記載している内容は取材時のものです。
*イベントの開催情報や施設情報は変更になる場合があります。ご利用の際は、事前にご確認の上お出かけください。

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